火曜日、東海村の「いばらき中性子医療研究センター」にて、次世代のがん治療法BNCT施設を視察しました。
つくば国際総合戦略特区の4つの先進的プロジェクトの一つとして期待されるBNCTは、ホウ素入り薬剤と中性子線を利用した画期的次世代のがん治療法です。
これまでの放射線治療と異なり、がん細胞に集まるホウ素入り薬剤を患者に投与し、中性子線を照射することで発生した反応でがんを細胞レベルのピンポイントで破壊するものです。
的を絞り照射を行うため、一度に最大限の放射線治療が出来ることで患者の身体的、金銭的負担もかなり軽減されます。
しかも、正常な細胞に影響がないため、これまでと違い、放射線治療後に皮膚が再生されていることも注目されております。
さらに、第一人者である筑波大学の熊田先生を中心に開発されたBNCT専用の中性子発生装置は7メートルと大変コンパクトな加速器で、一つの建屋に装置一式と治療を行う「スマートBNCT線量管理システム」が構築されようとしております。
機材も、病院などにあるX線装置の2~3倍ほどと想像していたよりかなり安価であり、これまでの装置と異なり、治療に必要な放射線量にとどめるものは医師など治療に携わる方たちの負担もないものです。
実用化目前のこのシステムは、茨城県発、世界最先端の素晴らしい技術!!
今後、先進医療が確立されれば、各薬剤メーカーのホウ素薬剤開発が進むと、中性子線の届きにくい深部のがんにも効果が上がると想定さされ「茨城県に来ればがんが治る」時代が訪れることを期待します!