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ベリー騎手、ルメール騎手、メンディザバル騎手に短期免許交付

 アイルランドのフランシス・ベリー騎手に10月19日から11月27日まで、フランスのクリストフ・ルメール騎手に10月29日から12月31日まで、そしてフランスのイオリッツ・メンディザバル騎手に10月29日から12月31日までの短期騎手免許が交付された。

 おなじみのルメール騎手、ベリー騎手に、この秋はさらに08年、09年、10年のフランスリーディング1位のイオリッツ・メンディザバル騎手が、初めて日本の短期騎手免許を取得。メンディザバル騎手は、これまで日本で16戦未勝利(2着5回)も、08年のワールドスーパージョッキーズシリーズで優勝するなど、活躍を見せている。

【天皇賞】美浦レポート~ダークシャドウ

 今回も木曜日に天皇賞出走2頭の最終調整を行う堀厩舎。

 毎日王冠を快勝してここに駒を進めるダークシャドウはベリー騎手を背に6時半にウッドチップコースに入り2歳馬を前に置いてそれをゆっくりしたペースで追いかける調教。最後はしっかりと追われた。

 調教後の共同記者会見でのやりとりは以下のとおり。

●ダークシャドウ(橋本篤典調教助手)

◎毎日王冠は開幕週の前残りのレースが多い中で、出遅れながらきっちり後方から前を捉える強いレースでしたね。
 スタートに関しては、以前のように枠内の駐立が悪くて出遅れたわけではなく、ジョッキーが無理して出していかなかったということで後ろからの競馬になりましたけど、あまりにも後ろかなと思ったんですけど、前が開いてからの伸びは素晴らしいものがありましたので、いい結果が出てよかったと思います、。

◎その後の反動が気になりますが?
 スタッフとしても疲れがたまりやすい馬なので、そういう意味で中2週ですし、修正がきかない部分まで行ってしまうとちょっと大変だなと思っていたんですが、幸い目に見える疲れはなかったんで、馬は元気いっぱいで順調に調教を進めることができました。

◎毎日王冠は天皇賞出走のためにはどうしても勝たなくてはいけないというプレッシャーがあったのではないですか?
 それはもう結果としてはしょうがない部分もありますんで、ある程度仕上げていかなくてはいけないレースではあったんですけれど、ただ、春の臨戦過程から見てやりすぎるとどうしても疲れが溜まってしまっていい結果が出なかったので、ある程度の仕上げで競馬に送ってそれで結果が出てくれたので本当にこの馬の調整というのがうまく把握できて、いい結果に結びついていると思います。

◎その後は先週、そして今日木曜の調教はゆったり行って最後はしっかり追う形でしたが。
 先週金曜日に時計を出したんですが、そして今日という形で、時計的にはGIを使う馬にしてはパフォーマンスとしては物足りないと受け取られるかもしれないですが、この調整がこの馬の調整過程なんで、1頭で抜けてしまうとちょっと速い時計になってしまうので、調教パートナーを置いてゴールに近づいてから抜け出すという調整でいい結果が出ていますので、今日も本当に時計も含めて指示通りの調教ができたと思います。

◎調教でも騎乗したベリー騎手も好感触だと聞いていますが。
 初めて乗ってもらう人ではないので、乗って実際に勝ってますし府中も乗ったことがありますし、何の不安もないですね。

◎東京コースはパーフェクトな成績が残ってますね。
 そうですね。どうしてなのかちょっとはっきりつかみかねているところがあることがあるんですが、距離的なものなのか回りなのか、何故か東京に良績が偏ってますけど。

◎頭数の多い中で今回はどんなレースを期待されてますか。
 エプソムカップといい前回の毎日王冠といい違った形の競馬を見せてくれているので自在性があるということは証明されてますので、ある程度ゲートを出てもらって、ある程度流れに乗ってレースをしてくれるというのが、位置取りよりも自分のリズムでちゃんと流れに乗って競馬をするっていうのが重要かなと思ってます。

◎ずいぶん前から素質はGIクラスとお考えだったと思いますが。
 デビュー前からオーナーサイド含め期待は大きい馬なんでやっと軌道に乗ってきてくれて良かったと思ってますけど。

◎今回の期待のほどをお聞かせください。
 東京コースだけ見れば5戦5勝ですが、初GIになりますし、相手もぐっと強くなりますので、強い馬たちと互角にレースができるようにキチンと送り出したいと思います。

【天皇賞(秋)】栗東レポート~エイシンフラッシュ

30日(日)東京競馬場で行われる天皇賞(秋)に出走するエイシンフラッシュ(牡4 栗東・藤原英昭)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

●エイシンフラッシュについて藤原英昭調教師

「この春は3歳時と違って体がしっかりしてきて、力のあるところを常に見せてくれました。枠順などの関係で残念な結果ではありましたが、能力を確認できました。今は完成の域にあると思います。

秋の天皇賞が初戦になりますが、このあとのジャパンカップと有馬記念を想定して、ここからの始動となりました。順調に来ています。乗った感じでも、骨格や筋肉が成長してしっかりしてきたという印象があります。

追い切りは気持ちよく終いを伸ばすように指示しました。乗った鮫島良太騎手も『いい状態』と言っていましたし、理想どおりの調教が出来たと思います。

好メンバーが揃いましたが、こちらも日本ダービーを勝っている馬ですからね。東京は瞬発力を発揮しやすい舞台で、宝塚記念で差がなかったように時計勝負になっても対応できます。どんな展開でも対応できますから、ルメール騎手に上手く導いてもらえれば。ここでまた大きな勲章を取れるように、我々も期待しています」

【天皇賞(秋)】栗東レポート~ローズキングダム

30日(日)東京競馬場で行われる天皇賞(秋)に出走するローズキングダム(牡4 栗東・橋口弘次郎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

●ローズキングダムについて橋口弘次郎調教師

「前走は59キロの斤量が心配でしたが、それを克服して勝ってくれてよかったです。馬場状態が絶好で、それもいい方に作用しましたね。夏を越しても変わりなく、無事に来たことが何よりです。

今回は東京コース、相性がいいです。それに、右回りだと右手前になったときに右へ右へと行くところがあります。左回りならそれも心配しなくて済みます。ジョッキーも乗りやすくなるでしょう。(今回は乗り替わりとなるが?)フランスでリーディングを取っている名手ですからね。テン乗りとはいえレース映像も見てくれるでしょうから。

今は飼い葉もよく食べてくれます。中2週ということを考えずに、このレースにベストの状態で出走させることを考えて、手加減なしで調教しました。負荷に耐えられる体力もついています。

今回は特にメンバーが揃いました。そこで勝つのは至難の技。幸運の後押しも必要でしょうね。体調面においては自信を持って送り出せますから、あとは運を天に任せるだけです」

【天皇賞(秋)】栗東レポート~アーネストリー

30日(日)東京競馬場で行われる天皇賞(秋)に出走するアーネストリー(牡6 栗東・佐々木晶三)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

●アーネストリーについて佐々木晶三調教師

「前走は涼しい顔で走っていましたね。(前走はマイナス12キロだったが)輸送もあったし減るのはしょうがないと思っていました。GI馬らしくない調教で、その前走を使えたことに意義がありましたから。勝ってくれてよかったです。

前走後は今日までに6本追えています。GIですし、1本でも多く追った方がいいですから。体は前走よりも抜群にいいですね。仕上がりは、今までで一番いいと思えるくらいです。

メンバーは強いですが、自分の競馬をするだけですね。馬体が強くなって、精神状態もだいぶ噛み合ってきました。このあたりが躍進の要因ですね。それでも、まだまだ良くなりそうですよ。6歳になって進化し続けています。応援してください」

●アーネストリーについて佐藤哲三騎手

「(先週日曜に復帰し)自分としては結果を出せずに悔しい思いで一杯でしたが、先週復帰できたのは良かったです。アーネストリーの前走は、いい勝ち方をしてくれました。レース後の動き出しも早く、疲れが残らずレースができたのが良かったです。それに結果もついてきてくれましたしね。

今日の追い切りの感触も良かったです。先週、ビシッと負荷をかけて、今週はどういう反応に変わるかと思っていたら、思ったとおりに変わってきました。馬のほうがイメージどおりに作ってきてくれているのかなと感じます。

去年の秋の天皇賞でブエナビスタに負けましたが、アーネストリーも僕もそこから1年で実績を積みましたし、馬の体調や体質もかなり良くなっているので、去年とは違う結果が出ないものかと思います。

強い馬はたくさんいますが、しっかりアーネストリーが走ってくれると思います。レース当日にジョッキーもスイッチが入って、馬にもしっかりスイッチを入れて、いい競馬を見せたいと思います」

【天皇賞(秋)】栗東レポート~ブエナビスタ

30日(日)東京競馬場で行われる天皇賞(秋)に出走するブエナビスタ(牝5 栗東・松田博資)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

●ブエナビスタについて松田博資調教師

「ここまでの過程は去年とあまり変わりはありません。ただ、少し太めで戻ってきましたね。太いことは太いですが、馬が賢いので体を作ってくれるでしょう。あとは馬に任せますよ。馬を信頼していますから大丈夫です。これまでも、輸送したらいつも通りの体重になっていますしね。

最終追い切りは、直線併せられたら併せるようにと言っていたのですが、相手が走りすぎたのかもしれません。調教に関しては心配していませんし、あれでいいのだと思います。

今年はあと(今回を含めて)3走と考えています。無事に戻ってきてくれたらそれで十分です。相手関係の比較は難しいですが、これまでも善戦してきていますからね。東京コースは一番合っていると思います。去年ぐらい走ってくれたら満足です」

●ブエナビスタについて岩田康誠騎手

「春と比べて、馬体も成長していると思います。いい体になって帰ってきた印象です。春に初めて乗ったときに、走る馬だと思いました。乗りやすくて素直な馬です。

春は2着続きで悔しい思いをしましたが、古馬の最強馬だと思っています。去年もこのレースで強い勝ち方を見せましたし、今年も強いブエナビスタをお見せしたいです。

東京は直線が長く、のびのび走れるコース。この馬には合っていると思います。この馬が最強だということを僕が証明させてあげたいです」

【スワンS】栗東レポート~リディル

29日(土)京都競馬場で行われるスワンステークスに出走を予定するリディル(牡4 栗東・橋口弘次郎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

●リディルについて橋口弘次郎調教師

「前走は思い描いたとおりのレースでした。瞬発力を十分に生かしてくれましたね。その後の休養は予定通り。前走後はすぐに、秋の最大目標をマイルチャンピオンシップと定め、このレースでひと叩きすることを決めました。賞金面でやや厳しいところがあるので、このレースは何としても勝ちたいし、せめて2着には来て欲しいと思っています。ですから目一杯に仕上げています。

ここのところも、目一杯追っているわけではないのに好時計。この馬はやはり非凡な瞬発力を持っています。併せ馬でもすればもっと凄い時計になりますが、オーバーワークになってしまうので単走でやっています。

安田記念でも、道中はいい感じで進んでいましたが、ラスト1ハロンぐらいからまともに追えずに終わってしまいました。不完全燃焼のレースでした。今回、リディルの真価をお見せしたいと思います。距離もピッタリ、2年前のデイリー杯2歳ステークスを勝った舞台ですからね。とにかく賞金を加算しないと次のステップに進めませんから、頑張りたいです」

ベストメンバーが引退、乗馬へ

 ベストメンバー(牡5歳 栗東・宮本博厩舎)は、今日26日(水)付けで競走馬登録を抹消した。今後は茨城県稲敷郡の大瀧馬事苑で乗馬となる予定。

●ベストメンバー
【重賞勝鞍】2009年 京都新聞杯(GII)
【JRA通算成績】10戦4勝

【天皇賞】美浦レポート~シンゲン

 毎日王冠10着の8歳馬シンゲンは9時過ぎに馬場に入り、いつものように内馬場でゆったりと身体をほぐした後、馬場内で斉藤調教助手から田辺騎手に乗り代わってウッドチップコースに入り、ウッドチップコースを1頭で走りぬけた。

●シンゲン(田辺裕信騎手)
 心配していた折り合い面は、ここのところ調教で乗せてもらった感じではまだ許容範囲でいるんで、このまま競馬に繋がればいいと思います。レースに行くとこの前のレースでもムキになっていたようです。うまく前に壁を作って折り合わせることができたらいいんですが。

 今日は先週と同じぐらいの感じで、しまい少し気合をつけるぐらいという指示でした。(タイムは速くありませんが)スパっと切れるタイプではないので、しまい仕掛けてもそんなにタイムは変わらないんでしょうけど。長く脚を使うタイプの馬らしいのでそれは別に問題ないと思います。

 一番の課題はやはり折り合い面でしょうね。道中いかに気分よく走らせられるかが、しまいの伸び、粘りに影響してくるでしょう。あとは流れ。周りの馬が前へ行ってその後ろに入れられたら理想だと思います。枠は内外がどうこうよりハナに行くような馬に絡まれたくないので、そういう馬の隣の枠とかじゃないほうがいいですね。

【スワンS】美浦レポート~サンカルロ

 スプリンターズSでは出遅れもあって9着と不本意な成績に終わったサンカルロ。今朝も8時半過ぎに元気に坂路を3回登っての調整だった。最後の3回目はレッドストラーダを前に置いてそれをかわし切る形。順調にレースに向かうことになる。

●サンカルロ(鈴木正雄調教助手)

◎スプリンターズステークスはスタートのやり直しなどがありましたが、どうだったんでしょうか?
 そうですね。スプリンターズステークスは出遅れもありましたし、それもあってレースがうまくできなかったかなってとこですかね。外外を回って7着まで来たんでいつもの脚まではいきませんでしたが、ジワジワ伸びたところが良かったと思いますけど。

◎レース後の疲れはなかったですか?
 そんなに蓄積するような疲れはなくここまで順調に調教も積んで来たんで良かったですよ。

◎中間あいだに3週挟んでどんな調教を積んで来たんでしょうか?
 水曜、木曜の調教で順調に調整できていると思います。

◎今日の最終追い切りはどうでしょうか?
 後ろから(別の馬に乗って)サンカルロを見ていたんですけど、速い時計が出てますし、今週も余裕残しで楽に追走できたと思います。気を抜かないように前回はちょっと元気がなかったというかフワっとした部分があるんで、そんなところに気をつけて休まず調教しました。

◎秋2戦走ってきて変わり身はどうでしょうか・
 休み明け2回使ってるんでだいぶ気も入ってきて良くなってると思います。

◎京都は2年前のマイルチャピオンシップ以来となりますが。
 距離とか右回りの方がいいんで、ベストだと思います。

◎距離の1400メートルは?
 この馬にピッタリだと思います。

◎今の京都は速い馬場になってますが、どんなレースを期待されますか?
 いつもどおり終い(の脚)を活かせる競馬、速い流れが理想だと思います。

◎スワンステークスに挑む気持ちをお願いします。 
 スプリンターズステークスではこの馬らしさが出てないんで、今回はこの馬らしい勝ち方をして欲しいと思います。