こんにちは。

昨日の記事はじっくりと痛みを堪能するのも大事なことだというテーマについて書きました。

 

それは、具体的にはなにもしないことでした。なぜかというと、なにもしたくなかったからです。

食欲もなく、気持ちも重く、いつも描いている作品にも手がつかない、家で毎日やっていたヨガも心から本当にまったくやりたくない。本当に気分が沈んでいました。

 

こんな時、もし以前のままの会社勤めだったら、仕事を休んでいたのかもしれません。

 

今という、外出制限の時期と自分が独立している立場で、ある意味、そんな時間が取れてよかったなぁ。と実感しています。

 

では、どうやって少しでも気持ちを和らげることができたのかというと、毎日好きなドラマを観ることでした。

 

Dead like me という、アメリカのシリーズものです。

新しくできたものではなく、2003年に作られたドラマです。

DVDを買うくらい好きすぎて、今回観るのは、3回目です。残された人たちの感情や、思い出、儀式の大切さなどがとても良く描かれていて大好きな作品です。泣くばかりではなくて、たくさん笑います。

 

今、悲しい出来事が起こったり、落ち込んでいたり、少し元気が欲しい方にオススメです。

 
アメリカの文化なのですが、世界に共通する点がいくつもあり、特に、「なにもしない=ダラダラしてる」や、「何かをしなくてはいけない」という、うしろめたさを一気に吹っ飛ばしてくれます。
 
日本でも、フランスでもそうなんですが、「何かをしている=働き者」、「何かをしている=お金が入ってくる人」、もっと極端に言うと、「何かをしている=生きている価値のある人」みたいな美意識があるんです。
 
むちゃくちゃな。。。
 
それは、自覚しているかどうかはまた別として、かなりきつい判断のしかた、美意識の概念なのだと、つくづく思います。
 
例えば、病気で闘っている方は休養することが、大仕事ですよね。つまり、病気を治すことがなにかをするということ。

ものすごく当たり前のようなことかもしれないのですが、意外にも忘れがちなのでは?
と思いました。

コロナの病気で闘っている人、また、別の重い病気で闘っている人たちが1日も早く完治できる日を心からお祈りいたします。

 

今の世界状況を見てみると、今までの視点を変えて、「何もしていない」ように見える人をもっと理解する機会だと思っています。

 

本当はみんな「何かをしている」のではないのでしょうか。

 

 

今年のレンヌで撮った写真。

 

読んでくださり、ありがとうございます。