時間に余裕があるクラス2クラスで、4回目のマイクロディベートをしました。
1回目のテーマは、生活設計の分野「人は結婚するべきである」か否かでした。
2回目のテーマは、家族の分野「選択的夫婦別姓制度を導入すべき」か否かでした。
3回目のテーマは、住居の分野「大学生は一人暮らしをすべき」か否かでした。
4回のテーマは、保育の分野「親は子どもにゲームの時間制限をすべき」か否かです。
今回は、定義として、「①子どもの年齢は小学生まで ②ゲームだけでなくyoutubeなど、娯楽としての電子機器使用は全て含む ③1日の制限時間は2時間」を加えました。
学習プリントです。
※進行表は、吉田氏「マイクロディベート指導案(略案) 社会と情報」より
実際は、以下の通りで行いました。
賛成側立論 1分
反対側立論 1分
賛成側反論 1分
反対側反論 1分
補足討論 1分
審判結果発表1分
※1回目と2回目の間に作戦タイム1分を取りました。
賛成、反対、両方の立論を考えた上で(5分間)で、マイクロディベート開始。
立論準備では、保育1.2.3の授業で学んだ学習プリントの資料に加え、自分の経験やこれまで見聞きした情報を織り交ぜて考えるように促しました。
3人ずつのグループを組み、毎回、メンバーの入れ替えを行いながら三回戦行い、肯定、否定、審判、全ての立場を経験させました。
審判のジャッジシートです。
ディベート終了後、生徒たちの意見を聞くと、肯定側が圧勝でした。今は子どもの立場である生徒たちですが、根拠を持って「ゲームの時間は親が制限すべき」と考えたようです。
生徒たちの感想です。
マイクロディベートで議論することで、考えが深まり、同じ肯定でも、生徒の思考に変化がうまれたようです。賛成派が多数のテーマだったにも関わらず、議論は白熱し、生徒たちの感想からも、その効果が実感できました。
体感的には一番の盛り上がりを見せていたので、今回のような身近な話題のテーマは、議論しやすいのかなと思いました。
子育てに正解はありません。
親は、常に試行錯誤しながら子どもによかれと思う行動をしていく訳ですが、その際、周りの人と意見を交わすだけで、考え方が柔軟になったり、子どもが反発しても、根拠を持って説明ができるようになるのではないかと思います。
これまで、生活設計、家族、住居、保育の分野でマイクロディベートを行ってきましたが、議論することで、これまで学んだ知識を活用することができるし、友人の様々な考え方に触れることができ考え方の幅が広がります。
ディベートは、最近増えてきた大学入試の小論文の技術向上にもなると思います。繰り返し行うことで、ディベート的思考(自分はこう考えるけど、別の視点から見たらどうだろう)を養っていけたらいいなと思います。そして、生徒たちが今後の人生で岐路に立った時の思考にも役立つのではないかと考えています。
1学期は頻繁に行ってきたマイクロディベートですが、2学期は、衣生活や食生活の学習で、実習が増えるので、しばらくお休みする予定です。3学期、また再開したいと思います。