子どもの遊びについて考えます。
前回の授業で、乳幼児の頃はスキンシップをたくさんとること、アタッチメントの大切さについて学びました。
そのためには、親も子もなるべくスマホやゲーム(電子機器)から遠ざかることが必要です。
日本小児科医会では、「2歳までは、TV、DVDの視聴は控えましょう。また、全てのメディアへ接続する総時間は1日2時間が目安」と言っています。
とは言え、子どもを電子機器から遠ざけるのは、かなりの労力がいります。まずは大人が電子機器以外の様々な遊び方の楽しさを知って、子どもと一緒に遊んであげることから始めてみましょう。
今日の授業は、生徒たちに、童心に返って遊びを楽しんでもらうことが目的です。
学習プリントには、子どもにとって遊びが必要な理由、遊びの種類(感覚遊び、摸倣遊び、運動遊び、受容遊び、構成遊びなど)、遊びの減少から起こる滞育症候群の資料、スマホに遊びが偏った場合の弊害に関するお医者さんの見解…たくさんの資料を載せました。
色々な種類の遊びに触れてもらうため、今回は、折り紙、指遊び、パズルを体験してもらいます。
まずは折り紙。
1人1枚ずつ折り紙を渡して、好きなものを折ってもらいました。
男子は手裏剣や紙飛行機。女子は複雑なお花や入れ物、パクパク(?)などを作っていました。折り紙を渡すと何か折れると言うことは、子どもの頃、折り紙に触れていた証拠です。
折り紙は日本の文化です。大学生の頃イギリスに短期留学をした時、イギリスの幼稚園で折り紙を教えたら、とても喜ばれました。私たちには当たり前な折り紙ですが、角を合わせて折る器用さや、形を変化させる立体認識など、折り紙で鍛えられる能力はたくさんあると思います。
授業で生徒たちが一番多く折っていたのは「鶴」でした。(ホワイトボードには、鶴以外を折った人のみ貼ってもらいました)班には鶴を折った人が必ず1人はいたので、少しアレンジして楽しんでもらいました。最近、YouTubeで知って、我が家でブームにもなった遊びです。YouTubeも、遊びのヒントをもらうためには有効だと思います。
鶴のしっぽを下ろして、
半分に切ります✂️
足に見立てて折ると、かわいいガニ股鶴の出来上がり。
足をテープで机に貼って、
羽根を引っ張ると
ダンシング鶴の出来上がり。
アップテンポの音楽に合わせて踊らせると楽しいです。
次に、折り紙がなくても、紙さえあれば楽しめる紙遊びを教えました。
お話を言いながら、新聞紙で折って見せたら、生徒たち、とても喜んでくれました。次にA4の裏紙を配ってみんなに折らせてあげると、またひと盛り上がりできる楽しい紙遊びです。
次は指遊びです。
両手の親指と人差し指を使い、「かたつむり」の歌を歌いながら、指遊びをしてもらいました![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
レベル1 1人
レベル2 友だちと片手
レベル3 友だちと両手
「難しいー」「できたー」
教室中が笑い声であふれます。
歌詞を間違えない様に歌いながら、指を動かす。
知的能力や判断力を使いながら、指先の運動能力も鍛えられたよね。できたことで、達成感や充実感も味わえたかな?
童謡は、子どもが歌いやすい音域だし、ゆったりとしたリズムで心が和みます。
次はパズルです。
名付けて、「パズルでヨーイドン」
完成の速さを競うと、楽しさ倍増です。
班員みんなで同じパズルを一斉にして、勝敗を決めます。
ディズニー柄ですが、男子も真剣に取り組んでいます。
早くできて、2缶目に挑戦する生徒も。
ガキじゃあるまいし…と後ろ向きな生徒が現れると思いきや、みんな本気で取り組んでくれました。
勝敗でしっぺをする班もありました。
高校生でもみんな笑顔になる遊び。
何もないところからでも遊びは生まれ、人が集うと楽しいと言うことを体感させることができたと思います。
今回使ったパズルは、コストコで買いました。
20缶入って1700円弱でした。(コストコ会員価格)1缶100円しないのがいい!
それでも1缶150円っていいね👍
今回は、授業用に、4セット買ってセットしていたものを使いました。
ちなみに東大生の子どもの時好きだった遊びの1つは「パズル」だそう。
人間の発達は中心部から末端部に進むけど、指先を使うと脳が鍛えられます。パズルや折り紙、積み木など、単純な遊びでも、最高の知育になります。
しかし、残念ながら、電子機器の刺激的なゲームに、このシンプルな遊びの楽しさは負けてしまうのです。
幼少期に、昔ながらの遊びをしっかり楽しめた子どもは、安易にスマホやゲームにのめり込むのではなく、生活の中から楽しみを見つけられる大人に成長するのではないかと思います。そのベースを作ってあげるため、保育者の役割は大きいと思います。
子どもは、遊びを通して心身ともに発達したり、人付き合いを学んだりしていきます。ゲーム(電子機器)を全く使ってはいけないのではありません。ゲーム(電子機器)に偏った遊び方をすると、バランスのよい発達に支障が出るのではないかと思うのです。
子育てには様々な考え方や方法があると思います。生徒たちには、私の子育てエピソードを色々と話しますが、「どれが正解」はありません。
色々な考え方に触れながら、自分流の考えを確立していってほしいと思います。
保育の授業が、そう遠くない将来、親になるかもしれない生徒たちの心に少しでも響いてくれたら嬉しいです。
保育の遊びの授業では、よく、子どものおもちゃ作りをする授業実践を見聞きします。私もかつて、絵本作りや廃棄材料(牛乳パックやトイレットペーパーの芯)を使っておもちゃ作りをさせたことがあります。生徒たちは楽しく作業していましたが、おもちゃ作りは2〜3時間を要し、そのおもちゃは、生徒たちで発表会(相互鑑賞)するだけで、実際に活用されたことはありませんでした。(文化祭で子どもの遊び場コーナーに置いたことはあります)
家庭基礎の総時間数を考えると、おもちゃ作りに2〜3時間割くことは得策ではないのではないかと考え、ダイレクトに遊びを楽しむ授業にかえてみました。
「単純な遊びでも楽しい」を体験してもらうことで、子どもに電子機器以外で遊ぶ楽しさを伝えられる大人になってくれたらいいなと思います。
ここからは、授業では話さないプライベートの話ですので、興味のある方だけ読み進めてください🙏
我が家に子どものお友だちが集うときには、全力で遊びを提供しています。
先日は、畑のじゃがいもが採り時だったので、芋掘りしてもらいました。
掘ったいもは、みんなで調理。
フライドポテトにしてあげたら、子どもたち大喜びでした。
お昼ごはんやお菓子作りなど、私の得意分野で遊ばせてあげることも。
パン生地を大量に作って、具材を準備。
1人1枚生地をのばして
具をトッピングして焼くと、オリジナルピザの出来上がり🍕
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230629/05/kateikajugyo/99/c4/j/o0750074915305774084.jpg?caw=800)
テーブルをテラスに出して、青空ランチしてあげました😋
エネルギーの有り余った男子たち。おなかを満たした後は、海に連れて行って、磯遊びもしました🌊
ある日は、クッキー生地をたくさん準備しておき、
好きに形作って、切って焼くと、
お店屋さんみたいに、クッキーいっぱいできました。
ラッピングして、お持ち帰りにしたら、ご家族も喜んでくれました🎁
楽しかったので、第2弾も開催✨
桜あんパンや
型抜きクッキーも作りました。
軽く焼いたクッキーに、砕いたキャンディを入れてもう一度焼くと、ステンドグラスクッキーになります。
お友だちの発案で、アラザンを入れ、二枚重ねにしてみました。
※音が出ます
みんなのアイデアで深まるのが、集団遊びの魅力です♪
第三弾はホワイトデーのお返し作り🍬
数えたらキリがないほど、色々と作ってきました。手作りって楽しい😆
最近ヒットなのは、アイス屋さん🍦
アイスクリームとコーンを準備しておくだけで、いつでも好きなだけアイスクリームが食べられます😋
年始には百人一首をした後、
いちご大福作りに持ち込んだり、
作ったいちご大福は、お持ち帰りしてもらいました💕
ハロウィンには、近所の子どもたちと、ピニャータや
スライスチーズを各自爪楊枝で抜いて、
お好み焼きにのせて、ハロウィン気分を楽しんだりしました。
毎年するピニャータ(お菓子のくす玉🎊)
新バージョンを開発しました!←大げさ🤣
100均のカゴを2つ、マスキングテープで連結させただけ。作りやすくてお勧めです🎃
畑にできたかぼちゃや、柿やみかんにみんなで顔を描いたり、
ジャックオランタンを作ったりもしました。
我が子もお友だちも、将来に夢をもち、人生を楽しめる子に育ってほしい。
たまたま私は料理ですが、スポーツが得意な人、パソコンが得意な人、釣りなどのアウトドアが好きな人、色々な大人がいます。子どもたちが遊びを通して、のびのびと学べる機会と場所を大人が意識して与えてあげられるといいなと思います。
ここ数年は、絵の先生に来ていただいて、自宅で月1お絵描き教室も開催しています。
私も子どもたちと一緒に描いていたら、随分上手になりました(笑)
お絵描き教室で集まった子どもたちに、練り切り体験やいちご大福作り、菱餅作りをさせてあげることも👩🍳
子どもは社会で育てるもの。学校だけに任せていてはもったいない!大人が本気で楽しむ姿を子どもたちに見せることが、将来に夢を持てる子どもを作ると思って、私も楽しませてもらっています![{emoji:590_char4.png.ニコニコ}](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)