考査を挟んで5時間実施していたクロスステッチの授業が終わりました。


生徒たちの集中力がすごくて、後半は、「糸がもつれた」などのトラブルも自分で解決できるようになって、誰もヘルプに来なくなったので、私も一緒に作品作りを楽しみました。


プーさん2作目

今回は、マス目を使ってアウトラインでイラストを描きました。


どちらも、この本の図案を参考に縫いました。


イラストができたら、クロスステッチを背景に使います。


これで完成予定でしたが、少し地味に感じたので、



差し色を入れて…


完成です。

クロスステッチ。

この自由度がとても楽しいです。


5時間の授業で、まだ作品が完成していない生徒たちは、休み時間や家に持ち帰って仕上げ、3月中旬の1年間の最後の授業で、作品発表会をします。みなさんの作品、楽しみにしています。


クロスステッチ5時間目の授業内で、生徒たちには授業の振り返りをしてもらいました。1人1台タブレットが導入されたことで、効率よく生徒の気持ちを把握できて、とても役立っています。












生徒たちが、楽しみながらクロスステッチをし、裁縫の上達を感じていることが分かり、安心しました。


他にも、完成したクロスステッチを何に活用しますか?とか、クロスステッチ以外で授業で作ってみたかった物は?などの質問をしました。


また、ミシンについても聞いたところ、半数以上の生徒が「授業でミシンを使いたい」と答えました。

次年度は、短時間でできるミシンの教材も考えています。家庭クラブの講習会では、毎年ミシンを使ってきましたが、授業では使っていませんでした。まずはミシンのメンテナンスから。今年度中に行って、授業での実施が可能かどうか見極めたいと思います。


生徒たちの感想です。








生徒たちの素直な感想に、色々と発見がありました。自由記述でしたが、ほとんどの生徒が回答してくれ、全てが前向きな感想で嬉しく思いました。


クロスステッチを今後の人生でする生徒は少ないと思います。

なぜこれを教材に選んだのか。

目的は、クロスステッチの習得ではなく、「裁縫の苦手意識をなくし、必要に応じて、針と糸を使う意欲と技術を養うため」


5時間目の授業では、この目的をもう一度押さえ、1人暮らしには、必ず針と糸を持って行くように話しました。裁縫道具は、シンプルでOKです。今回使った針に、白と黒の糸さえあれば、大抵のことはできます。

「ボタンが取れた」「裾がほつれた」「靴下に穴が空いた」…

ちょっとしたトラブルにサッと対応できる、そんな大人になってほしい。


また、結婚して子どもができたとしたら、裁縫の機会はもう少し増えます。

「体操服のゼッケン縫って!」「スイミングのワッペン付けて!」…

子どもからの要望に応えるのは、お母さんではありません。男子でも女子でも、手の空いている方がする、そんな力を家庭科では、小中高を通してみんなに身に付けてきました。

今は子どもの立場で、将来は大人の立場で、夫婦や子ども、おじいちゃん、おばあちゃんも。できることは自分がする。家庭でも地域でも、自然に協力しあえる関係を、今のうちから意識して、行動にうつしてほしい。。。


今年度の家庭科の授業は、残り数回になりました。今後の人生に活かしてほしい家庭科の想いを、メッセージとして伝えていきたいと思います。