新学期最初の授業は、英語イマージョン教育で、フェアトレードについての授業を行いました。

指導案です。


英語イマージョン教育とは、ネイティブのEASの先生が、オールイングリッシュで他教科の授業をする教育法です。

本校は研究指定校の6年目です。今年度の家庭科では、2学期と3学期(今回)に英語イマージョン教育を取り入れました。


今回の英語イマージョン教育は、「フェアトレード」がテーマです。

授業の事前学習(宿題)として、ホームページを見て、いくつかの質問に答えておくようにしました。



フェアトレードを通して、私たちの消費行動が世界に繋がっていることに気付かせ、消費者としてできることについて考えさせました。



これらの食品は何?

クイズ形式で学べるよう工夫してあり、楽しみながら知識を増やしていきます。
1はコーヒー、2はカシューナッツ、3はバニラビーンズ、4はカカオです。



前半は、チョコレートがどうやって作られるかを知る内容です。








フェアトレードの商品は増えてきましたが、チョコレートに関しては、全体の0.5%しかありません。すなわち、99.5%のチョコレートは、安過ぎる値段で買われたカカオによって作られているということです。それらのカカオは、児童労働など過酷な環境で作られています。

授業の後半は、2本のニュースの比較をすることで、フェアトレードの必要性について学びました。

1つ目は、児童労働が行われているカカオ農場で働く10歳と16歳の少年のインタビュー。親から引き離された少年たちは、ボロボロの服を着て、全てが手作業のため、傷だらけで働いていました。少年の苦悩に満ちた表情が印象的なニュースです。

2つ目は、フェアトレードのバナナ農場で働く男性のインタビューです。子どもたちは学校に通い、職場は機械化されていて安全に働くことができています。家族は共に生活し、笑顔があふれています。







フェアトレードの商品は、そうでないものに比べて値段が高くなります。しかし、高いからと買わなければ、店頭から姿を消してしまいます。

バレンタイン前にこの授業をすることで、生徒たちにフェアトレードに関心をもたせ、バレンタインを機会にフェアトレードのチョコレートを購入するきっかけにしてくれたらいいなと思っています。

毎年、このイマージョン授業は、フェアトレードのチョコレートを使ったチョコスコーンとフェアトレードのコーヒーを淹れる調理実習をセットで行っています☕️🍪
この調理実習にも、毎年EASの先生に入っていただいています。英語飛び交う調理実習。チョコスコーンを焼いている間に、コーヒーを淹れ、なんとも言えない良い香りに包まれながら、フェアトレードのチョコスコーンを食べる。みんなが笑顔になれる実習です💝

チョコレートはKALDIの物が、比較的手頃な値段で購入できます。(バレンタイン前には品薄になるので、年内に買うようにしています)

また、調理実習で使う洗剤は、エシカル消費につながると本で紹介されていた「やしのみ洗剤」を使っています。チョコレートだけでなく、暮らしの中で、できるところから無理なくフェアトレードを含むエシカル消費を意識していけたらいいですね。