考査後のご褒美調理実習です。地元福岡、太宰府天満宮の名物お菓子、梅ヶ枝餅風焼き大福を作ります。
この時期に作るのは、冬休み、家でぜひ作ってほしいから。材料2種類(白玉粉、あんこ)で作られて、1個から手軽に作られる焼き大福。ぜひレパートリーに加えてほしい1品です。
梅ヶ枝餅を作ることを知った国語や地歴の先生が、授業で太宰府天満宮や菅原道真の話をしてくれ、さらに実習を深みのあるものにしてくださっています。
学習プリントです。
日本茶は、淹れ方で美味しさがはっきりと異なります。
今回は熱湯で淹れると美味しい「ほうじ茶」を淹れました。(みるく餅の実習の時は、70〜80℃で淹れると美味しい煎茶でした🍵)
和菓子は洋菓子と違い、脂質が少なく、ヘルシーで健康的です。また、和菓子に使われるあんこやきなこは食物繊維が豊富です。
これまでの調理実習で作ったおやつでも、一目瞭然です。
新学習指導要領では、衣食住における日本の文化の継承が改訂のポイントに挙げられています。
衣食住の授業の中で、折を見て、和の文化の良さを、具体的に伝えるよう心がけています。
プリント裏には、今年度初の試みの、家庭クラブ放課後和菓子講習会(学期に1回)で作った簡単和菓子のレシピを載せました。
和菓子は材料がシンプルで、特別な道具がなくても作ることができます。講習会に参加しなくても、家で作ってみませんか?
3学期はいちご大福を作ります🍓 お楽しみに😊
1学期
2学期
3学期
今回作る梅ヶ枝餅の材料は、2種類(あんこと白玉粉)だけ。
程よく水分を加えた白玉粉をのばしてあん玉を包み、
こんがり焼いたら出来上がり
各自、自分の梅ヶ枝餅は、自分で作りました。
ほうじ茶を熱湯で淹れたら、良い香りが広がります。
私も、来客時などによく作るのですが、たくさん作るときは、ホットプレートで焼くのがおススメです。
梅ヶ枝餅風焼き大福の作り方
生徒たちの感想です。
調理実習の点数は、毎回、プリントに書いて提出する「考察」で評価をしています。年間12回の調理実習中、学年末考査までの10回を年度末の評価対象にしていて、評価の観点は、ただ作っただけではなく、「実習の目的を踏まえ、根拠を持って実習が行えたか」にしています。
今回は、作ったり食べたりした感想に加えて、
①お茶を淹れる温度
②和菓子と洋菓子のカロリーの違いは、脂質の有無からくる。1日の間食は200kcal程度が好ましく、低カロリーで低脂質の和菓子は間食に適している。
③和菓子のあんこやきなこは食物繊維が豊富
等が書けていたら、高評価にしました。
また、炭水化物の座学で学んだ、でんぷんの糊化や老化、保存は冷凍が適していることを書いている生徒もいて、高評価につながっています。
座学が実習とリンクして、応用力が育っていると感じます。調理実習を通して、学んだことを言語化する力も、家庭科では養っていきたいと考えています。
調理実習に欠席などでお休みした生徒も、考察は書いてもらっています。中には、家で作った写真を貼ってくれている生徒もいます👏✨
手作りおやつでティータイム🍵
忙しい毎日だからこそ、こんな時間を楽しんでほしいなー
今後は、りんごの皮むきテストや裁縫実習、オールイングリッシュによるフェアトレードの授業、自由献立の調理実習などを計画しています。
様々な角度から、生徒たちの生活力を育てていきたいと思います。