夏休みの課題にホームプロジェクトを出しました

メモ


1学期の期末考査後に課題を出し、2学期始業式の提出日まで約2ヶ月。
今年は、夏休み直前に、テーマ設定→調べ学習の時間を1時間取り、つまずいている生徒には個別にアドバイスすることができたので、全体的に充実したホームプロジェクトの実践ができていました。

2学期最初の授業は、ホームプロジェクトの発表会です。

50分授業の流れです。

①男女混合の5〜6人班を作り、各自3分のリハーサルタイムをとります。
②プリントに沿って、発表会の流れを説明し、評価の仕方を確認します。
③発表会(3分×6人)※計時のベルを使って、教師が進行。各班の進度をそろえます。
最もよかった発表者に◯を付け、評価の紙を切り取り、発表者に渡します。
⑤班員からもらった評価の紙をプリントに貼り、自己評価。さらに、発表会の感想を書きます。

発表会の様子です。




大半の生徒が、写真やグラフをレポートに載せており、発表者も聴く側も楽しみながらの発表会になりました。

とても充実した発表会になり、生徒たちの感想からも、他の班の発表も聴きたかったとの意見が多数出たので、次の授業では、過半数の班員から支持を得たホームプロジェクトを、発表してもらいました。

選ばれた生徒の実践テーマです↓
(板書は、1人目が発表している間に書きました)


バラエティに富んでおり、タイトルを見るだけで興味が湧いてきます。

選ばれただけあって、どれも興味深い発表でしたが、特に面白いと思った発表は、「よりよい睡眠を求めて」。睡眠によいとされる生活習慣や悪いとされる生活習慣(寝る直前に食べる、スマホ、筋トレなど)をそれぞれ6パターンほど実践し、アプリで睡眠の波形を測定し、より深く眠られる生活習慣を見つけるというホームプロジェクトでした。



抜き打ちでしたが、班員から選ばれた発表者は、どの生徒も堂々と発表してくれました。
提示する写真やグラフは、実物投影機(スマホのカメラ機能で代用、ドングルレシーバーで無線でプロジェクターにとばす)でスクリーンに映し出しましました。発表時間の制限は設けず、自由に発表してもらうと、7〜8人の発表で、どのクラスも40分程度になり、最後に、家庭クラブ発行DVDで全国大会のホームプロジェクトを5〜10分視聴しました。


新学習指導要領では、課題解決型学習であるホームプロジェクトを一層充実させることが求められています。

生徒の役立ち感が高いホームプロジェクト。
発表会をすることで、さらに生徒の生活改善への意欲が向上することを実感しています。

若い頃は苦手意識があったホームプロジェクトの指導。各自、やる気が出るテーマさえ決まれば、後は勝手に進んでいきます。

提出レポートはB4 1枚にしぼり、ハードルを低く設定して、とっかかりを作ってあげると、お互いに無理なく実践できます。また、発表会予告をしておくことで、課題の提出率はほぼ100%になります。さらに、発表会で他者の評価を得て、自分のホームプロジェクトの振り返りが深まります。生徒間でよい発表者を選ばせることで、教師側も、できのよいホームプロジェクトの見落としを防げ、公平な評価につながると考えます。

発表会後、全国高等学校家庭クラブ連盟主催のホームプロジェクトコンクールの告知をすると、応募希望の生徒が数名出たため、引き続き指導を続けています。

家庭科の要になるホームプロジェクト、ぜひ年間計画に組み込んでくださいウインク


使用したプリント

課題用ホームプロジェクトレポート


発表会用評価用紙

班員からの支持を多く得た生徒のプリント