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こんにちは!スタッフの彬です。
今年は暖冬のはずでしたが、ここ1週間は寒い日が多かったですね。
あまりの寒さに寒さを感じなくなるという経験は、久しぶりだった気がします。
ところで、panpanyaという漫画家をご存知でしょうか。
(わが家のpanpanyaコーナー)
panpanyaは商業作家としては『足摺り水族館』でデビューしました。名前は「パンパンヤ」と読むのが正解のようです。
デビューから10年目を記念して、批評誌「ユリイカ」でも大型特集が組まれたばかりです。
初めて読んだ『足摺り水族館』の衝撃は、計り知れないものがありました。その衝撃は、本当に10年も経ったかな、というくらい、今でも新鮮です。
つげ義春を思い起こさせるシュールな物語と、徹底的な観察に裏付けられた出鱈目なのに既視感のある緻密な背景。そして、なぜか下書きのままペンの入っていない登場人物たちとの奇妙なコントラスト…。「新しい」という言葉では言い表せないものでした。
panpanyaの短編は全て、名前のないおかっぱの女の子が主人公なのですが、私は彼女のことをいまだによく知りません。作者と登場人物、そして読者との間には、なんとも言えない距離があるように感じられます。
そんなpanpanyaですが、作風は近作になればなるほど夢から醒めて、見方によってはギャグ漫画のように進化を遂げています。
(自ら手がける装丁や書体も見所)
最新刊の『商店街のあゆみ』でも、コンビニおにぎりのシールを破らないで剥がす方法を詳しく解説していて、情熱を傾ける方向がふつうじゃない…!とニヤニヤしました。
こういう作家が商業誌で連載を持っているということが、日本の漫画文化の裾野の広さを示していると思います。
今はみなさんスマホで漫画を読む時代ですね。でも、表紙のカバーを剥がしたら何が印刷されているか確認するのも、漫画を読む醍醐味だと思います。
最大公約数のはるか彼方にあるpanpanyaの漫画ですが、だからこそハマる人はハマると思います。もしこの記事を読んで気になった方には、ぜひ読んでいただきたいです!