Ph.D理系研究者の研究・留学ブログ ~サウサンプトン Southamptonにて~

Ph.D理系研究者の研究・留学ブログ ~サウサンプトン Southamptonにて~

2013年の4月から半年間イギリスのサウサンプトン大学University of Southamptonでの留学・研究に関してつづるブログです。Electronics and Computer Scienceの研究科でLap on chipやMicro TASの研究に励んでいます。以前はお酒とコーヒー、紅茶などについて語るブログでした。

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イギリスでの生活に慣れてきてそろそろ研究をバリバリ始めようかなと思っても、いろいろな障壁があって日本と同じようにスムーズに研究が進むことはなかなか大変です。

私の場合には、実験系の研究であり、0からの立ち上げ段階であったため軌道に乗り始めるのにかなりの時間を要しました。約2ヶ月程度でしょうか?実験を進めたくてもできないーと悶々とした日々を過ごしていました。これは私のような短期のvisitor studentにはよくあることだと思います。研究テーマによってはすぐに進捗が期待できるかもしれませんが、それは稀なケースではないでしょうか?


特に、何らかの試薬や危険な装置を使用する場合には、COSHH(Control of Substances Hazardous to Health)という書類を提出する必要があります。これがなかなか厄介で、私の場合危険な試薬を使用する予定があったので実験を開始するのにかなりの時間を費やしました。

Ph.D理系研究者の研究・留学ブログ ~southamptonにて~
COSHHは要するに実験を行う際のリスク管理について考察して、まとめた書類であり、試薬の危険性、事故時の対応などを3ページ程度にわたって詳細に記述する必要があります。私が所属する研究室では、特別な資格を持ったExperimental officerというスタッフを中心として、安全な研究室運営を行なっています。

COSHHはどうやらイギリスでは一般的のようです。日本の研究室では、ここまで入念にリスク管理や試薬の危険性について文字におこして記述したことは無く新鮮でした。装置の操作方法などは、大抵は口頭で伝承するか簡易なマニュアルを読むくらいでしょうか。こちらでは留学生の非常に多い環境であるということも影響しているとは思いますが、実験系の研究に関しては日本でもこのくらい徹底してリスク管理をすべきではないでしょうか?

私が日常的に研究している研究科棟はこんな感じ。


Ph.D理系研究者の研究・留学ブログ ~southamptonにて~

所属研究科はElectronics and Computer Sciencesに属しますが、研究分野は学際的な領域ですのでLife Sciencesの研究棟で研究をしています。大学内でもかなり新しく綺麗な建物だと思います。学生、研究員、職員が入る場所は全てカードキーで管理されており、訪問者も申請が必須です。

初めは私も訪問者申請をせずに困ってしまいました。研究室に関することはまたblogで更新する予定です。

大学内は全て共通ですが、芝生の庭が整備されていて、天気の良い日には私も含め多くの人が寝そべっていたり、ランチにサンドイッチやサラダなどを食べています。2013年の春はサウサンプトンでも非常に良いお天気が続き、芝生は人で埋め尽くされていましたー。でも日差しがきついのでサングラスが必須!!


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生活するために必須なのはお金ですよね!!

イギリスは日本と比較してクレジットカードの文化が非常に浸透しています。このことは、イングランドではポンド紙幣の種類は5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドであり日本の1万円札に相当する紙幣がないことからも分かります。つまり高額なものは紙幣では非常に買いづらいということです。おまけに、50ポンドを使用する際には偽造されたものでないか、特殊のペンなどでチェックされることが一般的です。

私の場合が留学するにあたって、イギリスでの銀行口座開設はしておらず、VISAのクレジットカードとPLUSに対応した銀行口座を開設してそこの口座からポンドをたまに引き落として生活しています。

PLUSに対応している銀行は、私が探した時には新生銀行しかサービスをおこなっておらず新たに口座を開設しました。海外での出金の際にはメールに情報が来るので、確認ができて以外に便利です。ただし、よく引き落としをする銀行BarclaysのATMでは50ポンドの紙幣はでてこず、一回の引き落として最大200ポンドまでしか引き落としできません。やっぱり犯罪が多いのかなあ・・・


ランチを買うために大学の売店などでは現金で支払いをしますが、それ以外のほとんどスーパー、鉄道、服屋などではVISAのカードのみで問題ありません。
大抵どこのお店でもカードを滑らせるか差し込むタイプの認証器がついていて、認証コードを入力するだけで簡単に決済できます。
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賃貸で部屋を借りる場合には電気水道料金などの口座引き落としがあると思うので、1年以上滞在する場合には口座を開設するべきでしょうが、半年程度の滞在ならばクレジットカードとPLUS提携カードのATMでの引き落としで十分生活できます。

現金を使うときの問題は、慣れるまでは1ペニーや5ペンスの少額貨幣をうまく使いきれず、財布がずっしりなってしまうことでしょうか?