私の場合には、実験系の研究であり、0からの立ち上げ段階であったため軌道に乗り始めるのにかなりの時間を要しました。約2ヶ月程度でしょうか?実験を進めたくてもできないーと悶々とした日々を過ごしていました。これは私のような短期のvisitor studentにはよくあることだと思います。研究テーマによってはすぐに進捗が期待できるかもしれませんが、それは稀なケースではないでしょうか?
特に、何らかの試薬や危険な装置を使用する場合には、COSHH(Control of Substances Hazardous to Health)という書類を提出する必要があります。これがなかなか厄介で、私の場合危険な試薬を使用する予定があったので実験を開始するのにかなりの時間を費やしました。
COSHHは要するに実験を行う際のリスク管理について考察して、まとめた書類であり、試薬の危険性、事故時の対応などを3ページ程度にわたって詳細に記述する必要があります。私が所属する研究室では、特別な資格を持ったExperimental officerというスタッフを中心として、安全な研究室運営を行なっています。
COSHHはどうやらイギリスでは一般的のようです。日本の研究室では、ここまで入念にリスク管理や試薬の危険性について文字におこして記述したことは無く新鮮でした。装置の操作方法などは、大抵は口頭で伝承するか簡易なマニュアルを読むくらいでしょうか。こちらでは留学生の非常に多い環境であるということも影響しているとは思いますが、実験系の研究に関しては日本でもこのくらい徹底してリスク管理をすべきではないでしょうか?



