殿上人と一般人 | 能楽師 片山伸吾のblog『冷吟閑酔』

能楽師 片山伸吾のblog『冷吟閑酔』

生粋の京男の片山伸吾が、時には舞台人として、時にはただのおっさんとして、日々の出来事を気ままに綴っていきます。

さていよいよアメリカ紀行が始まりました。

旅立つ前日の夜、一緒に行く大江信行君から
電話があり、
「伸吾さん、今 ノースウエストのH.P.でチェックイン
しようと思ったら、240ドルぐらいプラスでビジネスに
アップグレードできるて出たんですけど、
どうしはります?」とのこと。
確かにわずか2万円あまりでアップできるのは
かなりの魅力。
早速彼に言われるまま操作したのですが、
最後の肝心の画面が出てきません。

「出てきーひんで。」
「おかしいなあ。」 
「僕等ええし、信ちゃん換えられるんやったら
換えてええで。」
「そんなん一人だけ、気ぃ悪いですやん。」
そんな会話をしつつ、
「信ちゃん、あんた大きいんやさかい、
遠慮せんでええで。」と更に勧めると、
「ちょっと考えた上で、多分換えさせてもらい
ますわ。」との答え。
何しろ彼の身長は190cm。
世界一背の高い能楽師(日本一やから、当然
世界一)の彼にとってエコノミーは、
この上なくしんどい席なわけです。

するとしゃべっているうちに僕のP.C.の画面に
待っていた画面が!
「信ちゃん、出てきたわ。僕等も換えられるみたい
やし、そっちも換えといて。」

電話を切った後、
  ・240ドル払ってアップグレードする
  ・この申し出を辞退する
迷わず上のボタンをクリックし、検索画面に。
ところが数秒後、
このリクエストは受付できませんでした。

はぁ? 何それ? 聞いといて受け付けられへんて
どうゆうことやねん。
その後何度繰り返しても、僕の希望は叶えられる
ことはありませんでした。

26日朝、はるかに乗って関空へ。
着くなり執拗にカウンターで尋ねましたが、
何故か格安航空券の中でも、彼のチケットとは
違うとのこと。同じ代理店からのものなのに、
腑に落ちませんでしたが、現実とあきらめ、
デトロイトへ向けて出発しました。
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搭乗口を通り、
信ちゃんは左へ、僕と田茂井君は右へ。
違う世界へと旅立って行くのでした。