――こんにちは。
早速ですが、今回は親との関係についてという事でよろしいですか?
「はい。よろしくお願いします」
――お願いします。
「家の場合ですが、正直言えば、親子という感じではなかったですね。これは不登校、引きこもりの親子関係ではよくある事かもしれませんが」
――というと?
「飼い主とペット。引きこもりの自分がペットです(苦笑)」
――ペットですか(苦笑)
「催促した物を与えられるだけですから。親は飼い主として世話焼きまくりですよね」
――あ、そうなんですか。でも、親が子供の世話を焼くのは普通の事では?
「子供の言う事を聞けば良いというのは違うんじゃないですか?」
――そうですかね。
「でも、肝心な部分の決定権は子供に与えなかったりする。挑戦したい事ができても、否定して止めようとするんですよ」
――そういう経験があったんですね。
「ええ。結局、引きこもりの子自身も自分で動いて行かないと何も変わらないんですけどね。
親が何でもしてくれると、楽できて、生きる事には困らないんですよね」
――だから甘えちゃうんですね。
「そう。しかも、後ろめたさもあるから、自分の夢とか否定されるのが嫌でチャレンジできなくなるし。
その前にやりたい事があるかどうかも知らないけど(笑)」
――ここまで聞くと、子供の問題だけでなく、親にも問題があるように聞こえますね。
「片方だけの問題ではなくて、両方に問題があるんだと思います。共依存の関係になっているんですよ」
――共依存?
「親は子供に世話を焼く事で自己肯定感を得、子供は楽して親に依存して生活できる。関係が悪い形でも安定してるから崩せなくなるんですよ」
――難しいですね。
「要は親自身も引きこもりの子供に夢中になってるだけです。それで自分の存在意義みたいのを感じて安心するんですよ」
――子供については?
「自分を頼れば良い。怒りたくなるのは何でも人に頼るから。自分でやった方が、自分の好きなようにできるし学べる事も沢山ある。結局、変わろうと思うなら自分がやるしかない」
――お互いに必要だから抜け出せないんですね。
「口では『何とかしたい』と言っても、実際にアドバイスすると『それはできません』とか平気で言うんですよ(苦笑)。じゃあ、本音では何とかする気ないよね、って」
――他の方法を出してみるというのは?
「これまでの関係性を変えるという部分は変えられないんですよ。そこを否定されたらどうしようもないですから。
自分は変わる気ないのに、相手を変えようとするから苦しくなるのに」
――どちらかが変われば、その関係性も変わりますもんね。
「共依存の怖い所は、関係性の変化を受け入れられなくなる事なんですよ。勇気をもって受け入れないと変わりようがないんで」
――なるほど。
「今回はこのくらいにしましょうか」
――ありがとうございました。
次回はどうしますか?
「テーマがあればやりたいですね。
今のところは何もないので、一度ここで一区切りですかね」
――そうですか。
では、このシリーズはここまでという事で。
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
「ありがとうございました」
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