本日発売の『歴史街道』2021年6月号にて近衛前久の記事を執筆しました。

拙著の『島津の陣風ー義久の深謀、義弘の胆力』を合わせてお読みいただきますと、より楽しくお読みいただけます。

 

「近衛前久 関ケ原後の駆け引きー「日本のあるべき姿」を求めて」 片山 洋一

 

◆今月の特集1は、「幕末京都」の真実◎男たちの選択が時代を動かした、です。

朝廷、幕府、薩摩・長州・会津等の諸藩、そして浪人らが、政争、陰謀、暗殺に明け暮れた幕末の京都。

しかしこの幕末京都における争いが、この国の行く末を左右したといっても過言ではないのではないでしょうか。

幕末の京都で何が起こっていたのか――。

それぞれの想いを胸に、男たちはいかなる選択をしたのか――。

文久3年(1863)の八月十八日の政変から、慶応4年(1868)の鳥羽伏見の戦いまでの5年間を中心に、「幕末京都」の真実に迫る特集です。

 

特集2は、「近衛前久と信長・秀吉・家康」です。

戦国乱世から天下統一への時代、公家社会の筆頭にいた近衛前久。

関東から九州まで自ら赴き、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らと関わることによって、天下統一の過程において、どんな役割を果たしたのかに迫ります。

 

特別企画は、「ルンガ沖夜戦――日本海軍“最後の栄光"」です。

昭和17年(1942)11月30日夜、ガダルカナル島へ物資を輸送する日本の水雷戦隊を待ち受けていた、アメリカの重巡洋艦隊。

劣勢の中、果敢にアメリカ軍に挑んだ日本軍が、見事な勝利を収めたルンガ沖夜戦を紹介します。