「過払い金はどこに頼んでも一緒でしょ」。
そんな勘違いをされている方、いらっしゃいませんか?
実は、過払い金の金額が同じでも、依頼される専門家によって、取り戻せる金額は大きく変わるのです。
まず、司法書士に頼んでしまった場合。
司法書士は、法律上過払い金が140万円を超える案件を取り扱うことが禁止されています。
このため、司法書士に頼んで、そのまま140万円以上の過払い金が戻ってくることはありません(司法書士が権限を越えて相手方業者と交渉する場合は除きます)。
司法書士事務所の中には、「過払い金の無料調査」という営業手段で顧客集めを進めているところもありますが、過払い金が140万円を超えていた場合は、そのままその司法書士に依頼することはできませんので、注意が必要です。
次に、弁護士や司法書士によって、どれだけ回収するかという、過払い金の回収方針が大きく異なります。
一般に、全国展開している過払い金の大量処理型事務所の場合は、より効率的に大量の案件を処理する必要があるため、たとえば過払い金の利息を付けずに元金からの大幅な減額を受け入れて和解するなどのケースもあるようです。
また、弁護士や司法書士によって、費用も大きく異なります。
事務所によっては、「回収額の19%」などと一般的に安い費用をかかげながら、小さい字で、「訴訟提起した場合は25%」などとなっているところもあるようですので、こちらも注意が必要です。
また、事務所によっては、「最低報酬額5万円」などとなっていて、赤字になってしまう可能性がある事務所もあるようですので、注意してください。
以上のとおり、過払い金請求では、どの弁護士や司法書士に依頼するのかという事務所選びがとても大切です。
「無料で調査をしてくれるから」とか「電話番号が耳に残っていて」などという安易な理由で事務所を選んでしまうと、依頼後に公開をしてしまう可能性もありますので、十分注意してください。