帰ってきた・ヨッパライ・・ | カタツムリのR(干し芋)

カタツムリのR(干し芋)

あえて私が障がいをもった方々と農業をやりたいか(かんそう芋編)
あと猫

オラは死んじまったダ〜

 

 

オラは死んじまったダ〜♪

 

 

・・

 

干し芋作りは終盤戦に入り・・

 

もう、あちこち、ぶっ壊れて・・

(ピー!・・)

 

目・肩・腰・・

 

血の汗流し・・

 

この労働環境・・

 

これは何かのスポーツなのか

罰ゲームなのか?・・

 

「貴様〜!!」

 

・・

 

ここは大日本帝国甘藷屋か?

 

毎年繰り返される

根性論のチキンレース・・

 

 

「ああ・・もうたくさんだ・・」

 

こんなんでは

誰もやろうとは思わない・・

 

 

私は、8時ちょうどの

あずさ2号(バス)に乗り込んで・・

 

「もう、こんな世界には戻らない・・」

 

さらば、カンソウイモよ・・

 

 

バスの運ちゃんも

早く帰りたいのであろう

 

かなり飛ばしている・・

 

(ザクとは違うのだよザクとは・・)

 

家を飛び出してくる前に

引っかけた、ひれ酒が効いてきた・・

(チョットだけ塩も入れたら美味かった・・)

 

しかし、随分と飛ばすな・・

 

・・・・

 

もしや・・

 

身体の具合でも悪いのか?・・

 

・・・・

 

おい、ハンドル捌きも

何だかフニャフニャだぞ・・

 

ハッ!・・

 

まさか・・酔っ払っているのか!?

(ハヤッ・・)

 

乗客は私一人・・

 

赤い彗星の様に・・

やけに飛ばしているそのバスは

 

まるで俺、専用バス!!

 

 

 

 

ブ〜〜ン!!

 

「あ〜〜〜!!」

 

 

オラは死んじまったダ〜♬

 

 

天国に行っただ〜・・

 

 

 

ここは・・

 

いつも来る飲み屋のようだけれど・・

 

(天国良いとこ一度はおいで)

(酒はうまいし、ネーチャンは綺麗だ)

 

 

確かに、酒は美味いし

ネーちゃんはキレイだ!・・アハハッ

 

 

アハハハハ!

ウシシシ・・

 

 

イヒヒヒ・・

 

アンタも飲むかい?・イッヒッヒ・・

 

 

 

「ブレイモノー!!」

 

「このお方を何方と心得る!!」

 

「ヒカエオロー!!」

 

ハハ〜! 違うのです!

これは社長に買って来いと言われたのです!

 

 

「スケさんカクさん、やっておしまいなさい」

 

 

ギャー!!

 

・・・・

 

 

 

「はっ!!」

 

轟く叫びを耳にして・・

 

ここは何処?・私は誰?・・

そうか・帰って来たのか・・

 

この腐った労働環境を

私が変えねば誰がやる!

 

 

夜空に輝くあの星は・・

 

君にも見えるウルトラの星・・

 

・・・・

 

私には・・

 

気のせいか

巨人の星にしか見えないのだが・・

 

(血の汗流せ〜・涙を拭くな〜♪)