今日は朝から父の日のパーティーをした。

 

お休みの日はみんなが集まれるのが嬉しい。

 

何も無い時でもわりと集まってくるのだけれど。

 

やはりイベントの時は特別だ。

 

今回の主役は父なので、父が好きそうなものをたくさん用意した。

 

息子も色々考えて、海鮮が好きなおじいちゃんのために選んでくれた。

 

普段は仕事で忙しいので足を運んで見に行くのが難しい。

 

だから、ネットで注文することにした。

 

夜全て終わってから部屋に戻り、パソコンでサイトを見ながらポチポチ。

 

すると、いつの間にか息子も隣に来て画面を食い入るように見ていた。

 

あーでもない、こーでもないと言いながらどんどん押し寄せてきていつしか画面の真ん前を陣取ることに(笑)

 

そんな息子が選んだのはホタテとかマグロとかサーモンだった。

 

注文しておけば母が受け取ってくれる。

 

だから、確定した後こっそり母に伝えた。

 

持ち寄りの時には物がかぶることもあるので、事前に兄にも伝えた。

 

他にもスモークチキンのサラダや唐揚げ、ラザニアなんかを用意した。

 

みんな早い時間から集まったのでスタートは10時頃。

 

子どもたちは明日学校があるからね。

 

あまり遅くなると大変だからと朝からスタートした。

 

父や兄なんかはイイ感じに酔っていて。

 

「いや~今日は楽しい!」

 

と何度も言っていて笑ってしまった。

 

女性たちは『いつも楽しそうだけどね』と言いながら笑っていた。

 

子どもたちが父に手紙を書いて来ていて、それをすぐに読もうとしていた父。

 

だけどみんなの前で読まれるのは恥ずかしかったのか、

 

「後で!」

 

と怒られていた。。。

 

息子ももちろん手紙を渡した。

 

 

 

 

いつもは寝る時間なのに机に向かって何かやってるなと思ったら。

 

一生懸命手紙を書いていた。

 

灯りに照らされた顔はものすごく真剣で。

 

父に対する思いが伝わってきた。

 

きっとあの日に、あの恐ろしい思いをしながら逃げ出したあの日に。

 

息子は一度楽しむことを諦めたに違いない。

 

幸せになることも諦めた。

 

だから、『もうこれ以上怒らせたら大変だからお家に戻ろう』と言ったのだ。

 

どうせ家を出たところで行くところなど無いのだから。

 

それなら早く戻った方が安全だ。

 

そう思ったのかもしれない。

 

その言葉を聞いて一瞬心が揺れた。

 

私は何て大変なことをしてしまったのだろうと狼狽えた。

 

でも、数日間ホテルで過ごしているうちに両親に相談しようと考えられるようになり………。

 

電話したら、『すぐに戻っておいで』と言われた。

 

駅で父の顔を見た時には泣きそうになってしまった。

 

心配をかけただろうなと思ったのだけれど、父はいつも通りだった。

 

「疲れたでしょ」

 

と優しく話しかけられた息子は泣きそうな顔で父の手を握った。

 

小さな手は少し震えていて、父がギュッと握り返すと物凄く安心した顔になった。

 

あの時から息子は父に対して絶対的な信頼を置いているように見える。

 

子どもだって色々分かっているのだ。

 

夫はそれを理解せずに間違いを犯した。

 

もう取り返しがつかないのだということを、いつになったら理解するのだろうか。