咳が長引いている。
段々と体力が消耗され始めている。
それにあばらも痛くなってしまったので病院に行くことにした。
咳ってポピュラーな症状だけど結構負担が大きいんだな。
最初は少しでも治まるように頻繁に飴をなめていた。
でも一向に治まる気配がない。
ほんのちょっと良くなったかと思って安心した時もあったが。
その翌日にはパワーアップして戻ってきた。
何だろう。
夫と久々に接して毒気にやられたかな。
それでも自力で治そうと思って漢方を買ってみたり。
ビタミンCをたっぷり摂取したりと努力してみたのだが。
夫の毒気が強すぎたようだ。。。
騙し騙し過ごしていた私にとどめを刺したのはくしゃみだった。
普段はあまりくしゃみをしない。
でもその時は何だかムズムズして豪快にくしゃみをしてしまった。
その直後は異変に気付かず、『あぁ耳にこないで良かった~』なんて思った。
しかし、動こうとしたらあばらが痛い。
実は前にもあばらを痛めたことがある。
その時はもっと症状がひどかったので呼吸をするのも大変だった。
だけど今回はそこまでではない。
寝返りを打つのは辛いけど、ゆっくり歩いたりするのは平気。
速足はダメ。
鼻をかむ時には力を入れられないのが大変だ。
咳もダメージが大きいので、できるだけ我慢している。
それで困って病院を受診した。
処方されたのは予想通りの咳止めだった。
ここまで来ると西洋医学の力を借りないとダメなのかしら。
これで落ち着くと良いなと思いつつ、せっせと薬を飲んでいる。
いつもは多少咳が出ていても長引かないし、ちょっと対策すればすぐに治る。
今回も同じような経過を辿るだろうと侮ってしまった。
夫から負のオーラを受けたことをすっかり忘れていた。
ああいう時って気が張ってるから。
その状況から解放された途端に脱力して体調を崩すことがある。
その時は何でもないように思えても、後から疲労困憊になる。
咳は薬の力ですぐに良くなるだろう。
問題はあばらの方だ。
ヒビが入っている時には安静にして過ごすしかないらしい。
薬のお陰なのか、今は軽い咳に変わってきた。
だから、これだけならもう全く気にならない。
でも、その軽い咳であばらが痛むのは恐ろしい。
たぶん二週間くらいすればずい分良くなっているはずだが。
その間に仕事を休めないのが辛いところ。
実は病院も仕事が終わってからでは難しいなと思っていた。
でも、会社の人が、
「辛そうだね。病院に行きたい時には中抜けしても良いからね」
と言ってくれたのでお言葉に甘えた。
こんな風に気遣ってもらえるなんて本当にありがたい。
夫からは責められた覚えしかないから優しさが身に染みた。
転職活動の時に風邪を引いて声が出なくなった時。
『自己管理がなってない』とか『こんな時に体調崩してどうするの?!』となじられたことを思い出した。
それを考えたらなんて優しいんだろうと思って、心の底から
「本当にありがとうございます」
と何度か言ったら、
「そんな大したことじゃないでしょ。気にしないで」
とその人は笑っていた。