息子のために積み立てた預金通帳。
夫が外出している間に無事回収できたわけだが。
以前置いてきたことに気づいた時、夫に渡してくれないかと交渉したことがある。
夫はその時に渋った。
夫の親からいただいた分もそこに含まれているのではないかと言われた。
だから、きちんと出所を説明したのに納得しなかった。
家の近くのファミレスで話し合いをすることになった時も同じ。
イチかバチかでお願いしてみたのだが………。
当日になって確認してみたら、やっぱり持って来てはくれなかった。
反応自体は悪くは無かったので期待してしまった。
夫にはジャイアン的思考があって、俺の物は俺の物、お前の物も俺の物と考えている節がある。
もちろんハッキリとそう言うわけではないけれど。
言動から推察するに、その傾向は強いと思う。
何とか取り返したくて私もしつこくしてしまったのかもしれない。
気持ち良く渡してもらうことが良いのは分かっていたが。
結局こんな形で取り戻すことになってしまった。
勘づかれた時に怖いなと思うのは、以前交渉した時に
「結局は金かよ!」
と強い口調で言われたからだ。
この言葉は私のトラウマになっていて、お金の話題を出してはいけないような雰囲気になっている。
でもね。
元々息子のお金だし、私だって自分のために使おうなんて思ってない。
それなのに、まるで卑怯者みたいな感じで言われるものだから。
悪いことなんてしていないのに何となく後ろめたく感じるようになった。
今回取り戻せたことは本当に良かった。
次はこれを守ることを考えなければ。
この間、離婚してからも定期的に子供に会わせているという方と話した。
きっと離婚とは言っても円満な別れ方をしたんだろうなと思っていたけど違った。
別れる時には相当ドロドロしたやり取りを繰り広げたらしい。
でも、最終的にはお互いが納得して条件も決めることができた。
子供にとっては良き父親であったため、交流すること自体に抵抗は無いのだと言う。
それを聞いて『我が家とは違うな』と思った。
うちは虐待をしていたわけだから自由に会わせることなんてできない。
離婚の条件だって、きっと離婚届に判を押してもらえるだけで満足しなければならないんだろうな。
養育費だって期待できない。
そんなことを考えたら、夫は何も失っていないのだと気づいた。
そりゃー息子と会えなくなることは辛いのかもしれない。
だけど、その原因を作ったのは自分なんだし。
最後にツケを払ったということで納得して欲しい。
余談だが、結局預金通帳は兄が預かってくれた。
何か言われた時には『お兄ちゃんが持ってる』と言え、と。
そうすれば夫が何か言ってくることはない。
兄のことはコントロールできないって分かってるんだろうな。