今年度も息子と一緒にカウンセリングを受ける。

 

最初は私だけで話をしたのだが、次は息子も一緒。

 

その次も二人一緒でも良いが、息子が一人で話したいと言うのならそれでも良いと思う。

 

今は色んなパターンを試して、何がベストなのかを探っている最中だ。

 

息子と私は基本的にのんびりしていて大雑把なのでペースが合う。

 

だから一緒に居て心地良い。

 

だけど、もしかしたら虐待関連では親には伝えたくないこともあるかもしれないから。

 

もしそうなら息子にとって望ましい環境を整えてあげたいと思う。

 

学年が上がり、早々に予約を入れることになっている。

 

先生から声をかけてもらったら、なるべく早く予約を入れるつもりだ。

 

こうやって少しずつ回復していくんだな。

 

次のカウンセリングが待ち遠しいな。

 

寝る前のギューも欠かさずやっているし、前に進めているよね。

 

呑気な私はそう思い込んでいたのだが。

 

久々に息子が盛大にうなされた。

 

私も既に寝入っていて、たぶん時間は夜中の2時から3時の間だったと思う。

 

耳元で『うわぁ』だか『いやぁ』だか分からない声が聞こえてきて私は飛び起きた。

 

慌ててナイトライトを手に持ち、息子の様子をうかがった。

 

ライトに照らされて横顔が見えたが、どうやら眠っているみたい。

 

なんだ、寝言か………。

 

そう思っていたら、急に足をバタンと鳴らして手をブンッと振り下ろした。

 

すぐ近くに居たので危うく当たりそうになってしまった。

 

驚いた私は、きっと悪い夢を見ているに違いないと思って息子を揺り起こした。

 

すぐには起きなかったのだが、5~6回繰り返しているうちに薄ーく目を開けてこちらを見た。

 

何も言わずにこちらに手を伸ばしてくる息子。

 

私のことを探しているような素振りだったので、その手をギュッと握って背中をさすった。

 

「大丈夫だよ」

 

と何度も声をかけた。

 

 

 

 

時々息子はこんな風にうなされることがある。

 

大抵は夫の夢を見ていて追いかけられるのだと言う。

 

オバケの夢を見た、と言うこともある。

 

どちらにしても怖い夢を見ていることに違いはない。

 

子どもでもうなされることはあると思うが。

 

息子の場合には夫のことが関係している気がしてならない。

 

カウンセリングなどを利用して心の負担を軽減してあげたいけれど、効果が出るまでには少し時間がかかるだろう。

 

何か月経っても長い間虐待されてきたことの記憶はなかなか薄れない。

 

だから夫は恨まれていたとしても文句は言えないと思う。

 

ましてや強制的に無かったことにしようなんて言語道断だ。

 

まだそれほど深く考えられる年齢ではないからと夫は軽く見ているみたいだけど。

 

そんなに簡単なことじゃないような気がする。

 

今だけでなくこれから先もずっと息子に許してもらえず、そのまま息子が大人になって。

 

あの時もっと真剣に考えていればなんて言ってももう遅い。

 

いや、今から反省されたとしても、もう取り返しはつかないのだが。

 

夫が私たちの生きる気力を奪った時のように。

 

いつか明日さえ考えられなくなるくらい夫自身が後悔する日がやってくると良い。

 

これは私なりの怒りだ。

 

カウンセリングの時に、先生から怒りを持つのは良いことだと言われた。

 

怒りを持つのはものすごいパワーが要ることなのだそうだ。