ここ数日、あることを実践している。

 

それは寝る前に息子をギューッと抱きしめること。

 

これまで家にいる時には、息子と触れ合うことさえ気を使ってきた。

 

夫の目を気にして声掛けも自由にできなかった。

 

夫が息子を痛めつけた時には本当はもっとしっかりフォローしたかったのに。

 

目の前で声をかけてしまうとまた暴れるかもしれないから。

 

目を盗んで、こっそりと声をかけた。

 

そんな日々により傷ついた息子の心を何とかしたくて色々頑張ってきたけど。

 

まだ自己肯定感が足りないみたい。

 

それで、毎晩寝る前にギューッと抱きしめることにした。

 

最初は恥ずかしがりながら

 

「えぇ~?!良いよ~」

 

なんて断っていた息子だけど、ギューッと抱きしめたらすごく安心した顔をしていた。

 

本当は甘えたいんだよね。

 

だって、本来とても甘えん坊で何をするにも私の隣に来てくっついていたんだもの。

 

それなのに、夫がそれを許さなかった。

 

私のところに来ようとしたり呼んだりするとイラっとした口調になり、

 

「もうママって言うのは禁止」

 

と言った。

 

本当に意味が分からない。

 

それでは日常生活にも支障が出るから無理だと言ってみたが、

 

「それじゃあ、一日5回までな」

 

と制限をもうけられた。

 

 

 

 

息子が『ママ』と呼ぶたびにカウントする。

 

それもしつこく、息子に分からせるように。

 

嫌がらせのようなその行為によって息子は委縮し、段々と何も言えなくなって無口になっていた。

 

何故そんなことを言い出したのかは分からないが、間違いなく息子の心はより窮屈になった。

 

用事があって呼ばざるを得ない時に5回をオーバーしてしまったら、

 

「今日の分は終わったから、明日は一回も言っちゃダメ」

 

などと言うものだから、息子はしょんぼりしていたのだが。

 

そんな様子を見た夫は満足げだった。

 

でもね。

 

今はそんなことを言う人もいない。

 

だから思い切り甘えても良いんだよ。

 

「ママは○○(息子)ちゃんのことがだーい好き」

 

そう伝えながら抱きしめた。

 

実家に来てからは幸せそうに笑う姿を見ることも増えたが、やはり抱きしめられている時には格別の笑顔を見せてくれる。

 

大好きだよ。

 

本当に大切だよ。

 

だから、どうか『ぼくなんて………』と思わないで。

 

これからも、このハグ時間は習慣にしようと思う。