家を出てから頻繁に義父から言われていることがある。

 

「そんなにアイツを悪く言うな」

 

というものだが、義父にとってはそりゃー大切な息子だから庇いたくなる気持ちも分かる。

 

孫が息子や自分のことを避けるのは、嫁が何か悪口を言っているから。

 

そして孫はまだ純粋だから言われたことを信じてしまって怖がっているのだ、と思っている節がある。

 

これは決して私の妄想ではなく、実際に義父から何度も言われたことである。

 

私が夫のことを怖がらなければ息子も怖がらなくなる、とも言われた。

 

この言葉はちょっと衝撃だった。

 

夫の裏の顔を知らない人が言うのならまだ分かる。

 

でも、義父は何度も息子が殴られたり放り投げられるのを見ていたではないか。

 

それなのに、夫が息子から避けられているのを私のせいにするなんて。

 

驚いて言葉が出なかった。

 

「ママが怖い怖いって言うから、本当はそんな風に思ってなくても段々とそう感じるようになってしまうんだよ」

 

と言われて、本気でそんな風に考えているとしたら虐待への認識があまりにも違いすぎると感じた。

 

殴ったり蹴ったりすることは、義実家では虐待ではないのかもしれない。

 

教育の一環であり、非難されるようなことではないと思っているのかも。

 

でもうちの実家では叩かれたことが無かったので、初めて目の前でそれを見た時には驚いて体が震えた。

 

私にもモラハラをしていたけれど暴力は無かったから。

 

威嚇をしたり無視したり、態度で怖がらせるだけなのだと思っていた。

 

物を壊すことや食事を捨てられてしまうことはあったけど。

 

一度も叩かれてはいない。

 

だけど、息子に対しては容赦なく殴る人だったので、自分の認識が甘すぎたと深く後悔した。

 

義父だって、その現場に居合わせた時には

 

「もう止めろ!」

 

と言って夫を止めていたはずなのに、後になったらあれは虐待ではないというスタンスで。。。

 

「せめて○○(息子)ちゃんが自分で考えられるようになるまでは間違った印象を与えないでくれ」

 

と言われた。

 

 

 

 

義父は間違ってる。

 

息子はもうちゃんと深いところまで考えることができるから、何が起こったのかも冷静に把握できている。

 

それを言葉にしないのは、自分の中でまだ上手く消化できないから。

 

消化できたとしても、夫や義父には何も言わないかもしれない。

 

心を許していない相手に自分の気持ちをさらけ出すのはひどく勇気のいることで、小学生の息子にとっては大きなストレスになると思う。

 

年賀状を送ってきて今後も付き合っていきたいような素振りを見せた義父は、夫と同様に息子のことを諦められない様子だ。

 

だから余計に私の言動が疎ましく思うのだろう。

 

「私は○○(息子)ちゃんに何も言ってませんよ。悪口も言ってません」

 

と伝えたら、

 

「それならどうして電話に出ないんだ」

 

と責めるように言われた。

 

そんな風に責められても、どうにもできない。

 

自分たちのしてきたことをよく思い出してみたら、その答えが自ずと分かるはず。

 

私が悪口を吹き込んでいると勘違いしている間は、きっと息子の本当の気持ちなんて理解できないのだろうと思う。

 

私に言っても埒が明かないと感じた義父は

 

「○○(息子)ちゃんと直接話をさせてくれ」

 

と言った。

 

だけど、どんなに頼まれても電話を代わることはできない。

 

息子がそれを望んでいない。

 

直接何を話すつもりなのか。

 

間違った情報を吹き込んで息子を混乱させようとしているのは、あなたたちなのでは?