夫とは、離婚に向けた話し合いを続けている。
もう戻ることはないし、結論は一つだ。
今、その結論に向かって一歩ずつ歩みを進めているところだが。
夫の方もさすがに離婚を強く意識しているようで、今後について触れることが増えてきた。
「時々は○○(息子)に会いたいな」
というのはまだ分かる。
会わせたいとは思わないけれど、会いたいという気持ちは理解できる。
「会えない時は電話ができるといいな」
と言うのも、まあ仕方ない。
息子が嫌がるだろうから、精神的に落ち着いてからの検討になると思うのだが。
驚いてしまったのは、夫が共同親権の話題を持ち出してきたことである。
今話題になっているので私もざっくりとは調べたが、協議離婚をすると共同親権になってしまうらしいことを最近知った。
ということは、我が家は協議離婚はできないということなのかな。
できれば夫が納得した上で穏やかに進めたかったが、協議離婚ができないとなればそうはいかないだろう。
司法の場を借りるということは、お互いのスタンスが違っていて言い争うということ。
うちの場合はもちろん息子のことで揉めるだろうし、少しでも可能性があれば夫も諦めないと思う。
義両親のバックアップも想定される。
虐待の証拠があると有利に進めることができるため、それはきちんと残してある。
役に立てば良いのだが、証拠があっても自分一人の力ではどうなるだろうかと不安が大きい。
このブロブでも書いたかもしれないが、夫はとにかく周りからの受けが良い。
何度も何度も会って深い部分まで知る関係になれば見抜けることでも、数回会ったくらいでは見抜けない。
口も上手いので、会ったばかりの人はみんな騙されてしまう。
この件が発覚するまでは、実は父も母も夫のことを優しい人だと思っていたくらいだ。
事実を口にすれば誰もが驚き、『人は見かけによらないね』と言う。
母なんて
「あんなに優しい話し方をする人なのに」
と言った。
一緒に勤めていた会社でも、女性社員が『素敵な人』だと言っているのを聞いた。
実際にアプローチをかける人もいた。
そんな様子を見て、『夫(当時は彼氏)に不満を持つ私がおかしいんだ』なんて自分を責めたが、深く知るまでは気づかないだけだと分かった。
狡猾な夫はそんな風に好意を寄せられていることもしっかりと認識していて、あえて親切にしたりして気を引いたりもしていた。
何というか………、ぬかりが無いのだ。
こんな制度が始まってしまったら、いよいよ身動きが取れなくなってしまう。
裁判となると用意も大変だし、費用もかかるだろうから、また周りに迷惑をかけるかもしれない。
そうなるのが怖いので、一日でも早く決着をつけたい。
現行の法律なら、子供の意見が尊重されるというのを見た気もする。
もしそうなら、息子がどちらを選ぶか聞かれて間違いなく私を選ぶと思う。
最近は、万が一を考えて息子を懐柔しようとしているようで、プレゼントを贈りたいと言ってきたり、お小遣いを送ろうとしてくる。
でも、そういうのは全てシャットアウトしていて、必要な時には私の方から要望を出すと伝えてある。
人によっては共同親権になることで幸せになれるのかもしれない。
だけど、我が家にとっては大きな問題となる。
同じような状況の人は決して少なくはないはず。
虐待やモラハラを受けた人たちが離婚後にコンタクトを取らなくても済むようにして欲しい、と切に願っている。