お正月のまったりした時間を過ごしている中。
義実家から年賀状が届いた。
私たちでなく両親宛になっていて、母は『あらっ、どうしましょう』と慌てていた。
こんな状況なので、『あけましておめでとう』もないだろうと思って今年は出さなかったらしいのだが。
まさか、これまで通りのテンションで来るとは………。
慌てて余っていた年賀状に書いて出してきたが、きっと届くのは遅くなると思う。
義母は気にしないかもしれないが、夫は気にするはずだ。
自分たちが下手に出るのは許さない質なので、『馬鹿にされた』と怒るかもしれない。
書いてある内容も、通常通りだった。
『今年もよろしく』という言葉がやけに大きく見える。
何も考えずに書いたのだとしたら、ルーチンの一つで大した意味はないだろう。
でも、『こんなことになっちゃったけど、引き続きお付き合いをよろしく』の意味だったら怖い。
無事に離婚できたら、親同士もこれまでのような付き合いをする必要はないと思う。
円満離婚ではないのだから疎遠になるのは仕方がないし、いつまでも付き合い続けていたら夫との縁が切れていないようで気になってしまう。
母は書く内容にも頭を悩ませていた。
何とか年賀状のやり取りを今年で終わりにできないかと考えて、慎重に言葉を選んだようだった。
ただ、遠回しに書いても伝わらないかもしれないよ?とは言ったのだが。
気分を害してはいけないので、色々と気を遣ったらしい。
親同士は、私たちの動向をそっと見守ってくれれば良いと思う。
もし義父がいつもの強気の態度でこちらを責め立てたら、弱気になって上手くいっていたものも上手くいかなくなるし。
うちの親が出ていったら、夫は『非常識だ』となじるだろう。
だから、どちらも口を挟まないというスタンスが正解なような気がしている。
そして肝心の夫だが。
『あけましておめでとう』のLINEを送ってきた。
でも返事は出さなかった。
通知から見ただけなので、既読にすらなっていない。
既読になったら『見たのに何故返事を出さないのか』となり、非常にめんどくさいことになるのが分かっている。
だからあえて未読のままスルーしている。
もちろんこのまま未読で済ますことはできないから、お正月が終わって出勤する頃になったら返事をするつもりだ。
でも、夫に対して明るい言葉なんてかけたくないから、『あけましておめでとう』以外に何かないかなと考えている。
どうせ返事をしたら写真の催促をしてくるだろうけど、写真は送らない。
息子を虐めたくせに見たがるのは意味が分からないし、息子自身も見られたくないと思っている。
義両親が見たがっていると言われると義母のことが気になってしまうのだが、正直なところ今年はそういうのももう終わりにしたい。
気を遣うのに疲れてしまった。
家族ごっこはもうお終い。
夫は夫で、自分の幸せを見つけてくれれば良い。