書初めではあるが、年末の今日、息子は既に終わらせてしまった。
数枚の用紙をもらったはずなのに、書いたのは一枚(笑)
「どれどれ、見せて~」
と言って見せてもらったら、体格に似合わず思いの外勢いのある字だった。
習字を習っているわけではないので、美しい形とは言えないかもしれない。
でも、何というか味のある字で。
これはこれで良いのではないかと思った。
両親は何をしても大絶賛だから、
「あらっ!すごいじゃない!」
と褒めている。
息子もまんざらでもない様子で、納得のできだったようだ。
私は今日まで仕事だったので、帰ってきてから書初めを見せてもらったのだが。
気づいたら既に他の宿題も終わらせていた。
「もうやること無いんだ~」
と言いながらも、何だか嬉しそう。
明日からは私も一緒にお休みだから、何をして過ごそうかなとワクワクしていた。
でも、今日は嫌なこともあって。。。
帰りの電車の中で携帯を確認していたら、夫からメッセージが入っていた。
『宿題は進んでるかな』
『書初めができたら写真を送って』
『お正月の写真もよろしく』
こんな感じのことばかりで、せっかく離れることができたのに、まだ息子を支配したいようだ。
これが普通のお父さんだったら、単純に見たいんだなと思うところだが。
あの夫のことだ。
きっと批評をしたいんだろうとしか思えない。
宿題だってもう目の前でイライラしながらチェックする必要はないのだから気にしなければ良いのに。
書初めを見てどうするつもり?
何かアドバイスでもしようと言うの?
あんなに懸命に伝えても、夫は何故離れることになったのかを根本的に理解していないのかもしれない。
正直なところ、お正月の写真も送るつもりはない。
今のキラキラした息子を見せたくない、という思いが強かった。
夫が虐めて壊しかけた息子は、優しい人たちによって少しずつ回復してきた。
でもまだ回復の途中だから、ちょっとしたことで崩れてしまうだろう。
躓いたらまたスタートからやり直せば良いの?
でも、それでは息子の傷がより深くなってしまうし、夫に対するトラウマからいつまでも解放されない。
順調に回復していると感じられる今は、やはり夫を思い出させるようなことは避けたかった。
今まで散々酷いことをしてきたのだから、そうされても仕方が無いんだよ。
そんな気持ちで夫に返信した。
『宿題もほぼ終わって、あとは書初めだけです。心配無用です』
そうしたら、夫が
『書初めの意味知ってる?まだ年末だけど?』
と送ってきたので、この人は変わっていないんだなとガッカリした。
そういう押し付けはもう要らない。
息子は自由にやるし、夫からの指図ももう受けない。
また息子を否定されたような気がして腹が立ってしまい、私は
『お正月の写真は諦めてください。あなたはまだ○○(息子)を自分の思うようにコントロールしたいんですね』
と返信してしまった。
勢いで送ってしまった後にマズかったかな?とも思ったが、息子をこれ以上傷つけることは許さない。