今月は大丈夫だと思っていた。

 

というか、もうしばらくはギリギリながらも耐えられると思ってた。

 

少し前に残高を確認した時にきちんと計算したはずなのに………。

 

家賃が残高不足で引き落とされていなかったガーン!!!

 

仕事中に急に見知らぬ番号から電話がかかってきたが、覚えの無いものには出ないことにしているので無視した。

 

すると5分後にまた同じところからかかってきた。

 

この時点で、『もしかして、本当に何か用がある人からかな』とも思ったのだが。

 

知らない番号からの電話に出るのは正直怖い。

 

夫関連かもしれないし。

 

変な営業電話かもしれないし。

 

躊躇していたら、更に5分くらい経った頃にまたかかってきた。

 

これだけ頻繁にしつこくかけてくるのだから、きっと大事な用事なのだろうと思った。

 

恐る恐る電話に出ると、家の管理会社からだった。

 

「○○(うちの苗字)さんの携帯でよろしいですか?」

 

「はい、そうです」

 

「株式会社○○の○○と申します。今ちょっとだけお時間よろしいでしょうか」

 

私は

 

「はい、大丈夫です」

 

と返事をした後、まさか夫が家で何かをやらかして問題になっているのではないかと焦った。

 

でも、内容は夫のことではなかった。

 

「今月のお家賃なんですが、ちょっと引き落としがされなかったようなので。ご確認いただけますでしょうか」

 

そう言われて、やっと事態を理解できた。

 

足りていると思っていた残高が足りておらず、家賃を支払えていないということらしい。

 

お昼休みにATMまで走り、生活費の通帳に記帳をしてみたところ、やはり引き落としができていなかった。

 

私にとってはかなり衝撃の事実だったので、そのまま仕事に戻ることができず母に電話をかけてしまった。

 

すぐに電話に出てくれて事情を説明すると、今日お金を用意しておいてくれると言う。

 

本当に申し訳ないが、今回はお願いするしか無さそうだ。

 

「次のお給料が入ったら必ず返すからね」

 

と母に謝ると

 

「良いのよ。気にしなくて」

 

と言った。

 

会社からATMまでは、10分くらいかかる。

 

残りの休み時間も10分ほどしかなかったので、確認後は走って戻った。

 

 

 

 

うちの両親にお願いしたらそういう反応になるだろうとは思っていたが、やはりこの状況は非常にマズイ。

 

父だって既に退職していて年金生活だし、母はずっと専業主婦だ。

 

余裕があるわけでもなく、日々の暮らしを見ても贅沢をしていることもない。

 

そんな風に慎ましく暮らしている両親の生活を乱すようなことをしていては、そのうちバチが当たるんじゃないかと思った。

 

思えば、モラハラが発覚してから心配ばかりだったと思う。

 

居るだけでストレスをかけている私が、更に『お金を貸して』だなんて。

 

迷惑ばかりかけて申し訳ない気持ちでいっぱいになり、気持ちのやり場がなかった。

 

こんな時、家に置いてきてしまったあの通帳が手元にあれば………。

 

でも、夫に伝えてはみたが、スムーズには受け取れなそうな雰囲気だった。

 

あの後、このブログで助言を頂いて再発行できることが分かったのだが。

 

家賃が払えないと分かった時の衝撃が大きすぎて、その勢いのまま夫にメッセージを送ってしまった。

 

普段なら、反応が怖くて絶対にこんな風にメッセージを送ることはない。

 

もし送るとしたら、夫にとって耳障りの良い言葉を並べ、怒らせないように気を遣う。

 

だけど、今日は精神的に追い詰められていたので、取り繕うことなくそのまま送ってしまった。

 

内容は、ごくシンプルなものだ。

 

遠く離れた場所から会社に通い、息子の通学にもお金がかかっている。

 

その上、家賃や光熱費まで払っているため、お金が無くて家賃の引き落としができなかった。

 

このままでは、部屋を追い出されることになるだろう。

 

そうしたら、嫌でもあなたは出て行かなければならなくなる。

 

そんな感じのことを、ストレートに伝えた。

 

隠していても、夫にこのことがバレるのは時間の問題だ。

 

隠していたって何も良いことは無いし、知っておいてもらった方が良いのではないかとさえ思った。

 

この状況を知った夫が何と言ってくるだろうか。

 

これも、『そっちの責任だから自分で何とかしろ』と言うのだろうか。