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この方とカフェに行ってきました


何度誘われても「予定があって~」で

断り続けたのですが、

あなたが断ったのだという実績を作りたくて


「明日のこの時間ならいいですよ(無理だろ)」


と言ったところ、


「他の予定を調整できたので、大丈夫です」


と返事が返ってきた



日時を指定した手前、渋々会うことにしたのだが

この日この決断をしたことを後悔した



カフェでお茶をして駅まで向かう間

私の腕に触れ、手をつなごうとしてきたのだ……



こいつ……見上げた下心だな……

と思うと同時に咄嗟に振り払う


ひ「私、触っていいって言ってないけど?

同意なく女性の体に触れるのはいけないことって

知ってるよね?」


と睨みつける



「手を繋ぐくらいならいいかな~って思いまして」



ひ「くらい……?私はくらいとは思えないわ

価値観が違うみたいだ」



「何回デートしたらいいですか?」



ひ「何回デートしてもあなたとは無理

触りたくなる相手なら他にいい男いるんだよね

顔もスタイルも好みの相手が」



「俺は好みじゃない?」



ひ「うん、私もうちょっとワイルドな感じが好み

あなたもかっこいいけどね

今日はコーヒーごちそうさま

さっきのことは忘れる、あなたのこともね」



相手に言葉を挟ませないよう

矢継ぎ早にそう言うと早足で立ち去る


後ろから彼が何か言っていたが

もう私の耳には入ってこなかった



迂闊だった……

まさかまさかまさか

人の目がある中で体に触れてくるなんて



ほぼないと思うけど、もう1回会ってみる

それは安全が担保された上での話だ

見極めの精度を上げなければ、身が持たない



立ち寄ったお手洗いで何度も手を洗った



自己責任だよな……

これが街コンなんだよな……