弟のような君へ | 「他人の視線が気になる」がなくなるヒント

「他人の視線が気になる」がなくなるヒント

気持ちが不安定になり、職場も勉強会でさえも一人で行けなくなった自分がコーチングに出会い、転職もしました。視線恐怖症からの脱出、そして自信と安心感を作ってあげたい、そんな思いを綴っていきます。


グループホームの仕事をして
16年になる。高齢者の方とずっと過ごしてきた。認知症の方を専門としているので実は高齢者だけとは限らないわけで
僕は自分より若い方と初めて数年を過ごした。

彼は人見知りで男性スタッフでは唯一、私にしか笑顔で接することはなかった。

彼が逝去した。本当に気持ちが沈んだ。自分より若いから勝手にまたまだ生きると思い込んでいた。

数年前から病巣は彼の身体を蝕んでいた。痛みなどは初期症状ではないから気が付かないケースがあるらしく、そういうことだとの説明があった。

何度も彼と買い物や散歩に行った。入院する前に僕に突然、焼きそばを作ってくれとねだってきた。
カップ焼きそばではなく、麺を炒めてちゃんと作ってほしいとの説明が上手く出来ず、僕に一生懸命15分ほどかけてやっと僕は焼きそばを作ってほしいを理解して作った。
完食してくれた。身体の状態から考えれば完食も実は無理してかもしれない

屋上の夕日も彼と何度も見た。

僕に懐いてくれたこと、一緒に過ごしてくれたことに感謝しかない