江戸時代中期の歌舞伎役者、伝令役で台詞が飛び主役の四代目市川團十郎に駆け寄り耳元で「台詞を忘れました」と伝える。流石の團十郎は見事に芝居を繋いでゆく。

演劇では相手役が助けてくれる良い例だと思いますが、一人芝居は特に台詞が飛ぶと頭真っ白になった経験がありますが、落語だと噺の流れ上あやふやでもなんとか切り抜けられる経験もしました。

「真景累ヶ淵」の原作は12時間の大作です。

10時間くらいに詰めるとしてもどうやって完成させたらよいのだろうと考えます。

例えば、30分の噺を20覚えるってやり方、かなりの時間を要しますが一番無難な考え方です。

最近になって思いついていることですが別のやり方です。

大変冒険的なので試してみようと思っていますが、とにかく原作を読みこんで登場人物の素性をよく呑み込み、人物の関係の展開から因縁が浮き彫りにされるように、一つひとつの出来事が繋がって大きな流れの大作が出現するように。

読み込みながら大きな骨格を形成し肉を付け血を通わせるとでも言いましょうか、この一年は冒険プロジェクト。