按摩針医・皆川宗悦が楽しみの金貸し、深見新左衛門に取り立てに行くところから始まります。

結局宗悦は深見に切り殺されてしまいます。深見には19歳の惣領新五郎と2歳の新吉が居り、宗悦には19歳の志賀17歳の園が居ります。ここから殺し殺された家の因果因縁発端と相成り物語が横から縦にと鎖のように展開していきます。

先ず一話「宗悦殺し」深見は宗悦の死体を葛籠に入れ使用人・三右衛門に10両をやり捨てて故郷の下総羽生村に帰れと言い含めます。臆病者三右衛門は根津七軒町の広場に捨て羽生村に帰って子を設け(物語中段に出てきます三蔵とお累)ます。

広場で葛籠を見つけた長屋の住人(ここで笑いがとれます)、第二話「深見新五郎」では谷中で質屋商いの下総屋惣兵衛のところで世話になる新五郎、そこで働いていた園に片恋慕(ここで笑いがとれます)いわゆる漫才のボケつっこみの手法を圓朝師匠はここで使われています。

二話では新五郎が園を偶然にも殺してしまうことになり逃亡、2年後に捕まって獄門(この時三蔵が惣兵衛の店の番頭後に羽生村に帰って質屋開業)・・・三話「豊志賀の死」では新吉と志賀の噺と繋がってまいります。

噺が進んでいきますと因果因縁の連鎖が巧妙に展開してまいります。

1859年(安政6年)落語の神様三遊亭圓朝作「真景累ケ淵」師匠21歳の時の作品と言いますからびっくりです。61歳で亡くなりました。