中盤に出てくるならず者ですが、これが強か者で金の引っ張り方が上手。

お久は新吉と下総のお久の伯父三蔵(質屋)へ駈落ちするが、羽生村の手前累が淵で草むらにあった草刈鎌に膝をついて新吉に手をひかれていると、お久の顔が豊志賀の顔になり新吉は恐怖のあまり思わずその鎌を振り回し、はずみでお久の喉笛へ掛かり殺してしまいます(豊志賀の怨霊)。

それを見ていた甚蔵は鎌を持って帰り、雨宿りに来た新吉と兄弟分になる。

その鎌には三の字の焼印(質屋三蔵の物)これを質草に三蔵から弐拾両貸せと食いつく。

三蔵はこんなものに弐拾両は貸せないと言うが甚蔵の見事な説得に負けてしまう。

三蔵の妹お累はある日新吉と出会い一目惚れ、兄弟分の甚蔵は新吉の婿入りで又もや三蔵から金を引っ張る。

この甚蔵の悪知恵には作者三遊亭圓朝の才能を思い知らされます。

このあと甚蔵は三度目の悪巧みで失敗し種違いの兄妹お賤(しず)に撃ち殺されるのですが・・・。

とにかく面白い!