これから取り掛かる「真景累ガ淵」の表現には確りしたモチーフが根底にないと噺が単なる物語に終わってしまいます。ですから其処を明確にしておかないと聴く人の想像力を掻き立てることができないと考えています。
20代の俳優養成所で学んだことから人間の行動についておさらいしています。
置かれた境遇で周りからの働きかけにより意識的・無意識的に反応・選択してアクションを起こします、それがリアクションを起こしその繰り返し。この行動にはある種の共通性がありますがよく考えて観察してみますと大変個性的であると言えます。
この個性的というところの解明が今回重要になってくる訳です。地球上の人間誰一人同じ人生はありません。何故か!わかりません唯現実はそうなんです、顔が指紋が皆違うように。
共通性と独自性を持ち合わせた人間の行動性の根拠の定義づけなどできようはずがありませんが、現実はそうなっていると私はみています。
現実が唯一の手がかり、ここから辿って行く作業に入っています。
現世は「うつしよ」と読みます意味は辞書を引けば出てきますが私は読み通り考えた方が「真景累ガ淵」のモチーフに適っていると思います。