BSで夜10時からの日本映画を観続けています。

昨夜は、昭和36年公開の『名もなく貧しく美しく』でした。

松山善三の初監督作品で、わたしは妙に気に入ってしまいました。

あらすじも勿論良いんですが、なにか普通の映画とは違った感覚で観ている自分がいました。

たぶん、それは日本映画でありながら字幕スーパーを使い、

聾唖者の会話を観客に伝えることによる効果ではなかったか、と思います。

物語は大体のめり込んでしまうものですが(内容に入り込んで観る場合が多い) 、

この作品は、そのような効果で一定の距離をもって観てしまうのです。

無意識のうちに客観的に見せてくれる映画、

言葉を変えれば、冷静に涙を流せる作品とでも言えるのではないでしょうか。