「私の演劇スタイル」

とタイトルにしたほうがよいのかもしれませんが、

あえて「雑感」としたのは、言葉でなかなかまとめきれないのが、

現在の自分の包み隠さない姿だと自覚しているからです。

私の所属していた劇団は「青年劇場」。付属の養成所から入団して3年間でした。

いわゆるリアリズム演劇で社会派といいましょうか、

思想的にも見解は明確であったと思います。

それは現在も変わっていません、ホームページをご覧になれば、

「青年劇場」がご理解いただけると思います。

自分の演劇観との違いに耐えられなくなり退団しました。

20代の感受性は別の方向をさがし求めて行動しました。

竹内スタジオ(ホームページ竹内敏晴で検索)で1年間、モダンダンスを2年間。

その間、立正大・法政大2部学生、卒業生らと公演活動をしました。

当時わたしが影響を受けたのは、唐十郎の「赤テント」・つかこうへいの「つか事務所」

唐十郎・根津甚八・小林薫・加藤健一・三浦洋一の演技に憧れました。

唐独特のイリュージョンの舞台空間はある種のニオイまで感じ取れました。

つかの言葉の展開は落差が大きく、

その衝撃は一瞬にして場面を変えてしまう不思議さをもっています。

彼らの才能には程遠いわたしですが、

30年前の記憶として体の奥底に染み込んでいます。

その様な20代の体験から、

これから展開されていく「田布施座」になろうと思います。

制作していく題材は、田布施を中心にした世界。

表現方法は、新劇のジャンルに属すると考えますが、無限です。

ミュージカル・パントマイム・大衆演劇・曲芸・イリュージョン・セリフ劇

舞踏など使えるものはすべて組合わせていこうと考えています。

改めて団員を募集します。

まじめで根気のある人材を求めます。

ひと・もの・かね  一番はやはり人です。痛感してます。

いま色々と準備してます、台本も書いています。

旗揚げ上演は規模の小さいものを考えています。

配役を考えるとき、その人(役者)の持ち味(キャラ)を生かしたいので、

団員の顔を見ながら書きたいのですが、

時間の問題もあって、前後しながら作業をしています。