ミュージカル「生きる」を見ました。
40年前、まだ会社勤めをしていた頃、先輩の勧めで映画研究会に入っていたことがあります。
その時、一緒に黒澤明監督の映画「生きる」を見た一人の子が通っていた高専をやめて
「叩き上げで映画カメラマンになる!」
ということで映画の素晴らしさはもちろん、そこまで彼を導いた映画であることに驚いていました。
あの名画をミュージカル化する?
半信半疑でしたが、今回超ベテランの俳優さん達がこれまた、すごくって、私が観劇したのは主人公が鹿賀丈史さんでしたけれど、
市村さんは主人公と同じ病の胃がんを克服しているのでこれまた感動的な役になっているでしょうね。
音楽も自然で違和感なく、2時間半があっという間でした。
劇中で「♪命短し~恋せよ、乙女~♪」
のフレーズで有名な「ゴンドラの歌」を1回ではなく2回、歌うのですが、それも納得。
わが子との関係がよろしくない私として嗚咽の声を押し殺すのに苦労しました、私だけでなく大勢の観客も同様だったみたいです。
映画を見た時は独身だったけれど
男手ひとつで育てた一人息子が幼かった時のことを走馬燈のように
思い出すシーンがやけに記憶に残っていました。
今回、ミュージカルを見て
この映画には親子愛のテーマもあったことを知りました。
それと、今まで親の恩について具体的によくわかりませんでしたが
「怪我や病気から守り、悲しむことから遠ざけ、いつも喜ぶことを考えていた」
そんな時間を忘れ去られることは悲しいものです、合掌。