先日、お刀を購入頂いたお客様から、峰に錆が有るので落し方を教えて欲しいと、連絡が有りました。
大分拭つたが、取れない。との事で、「こちらに送り返して貰えば、やって見ます。」と連絡したのですが、家族にバレるのが嫌との事で、昔、私達が使って居た、研磨剤の違いをお教えしました。
しかし、どうしても落ちないと、刀が送られて来ました。
すると、錆は有りませんでした。
有ったのは、鍛え傷だけです。
これは、錆落としで落ちる筈が有りません。
しかも、かなり削って居られて、峰のテッペンの線は崩れ、側面にも削った跡が付いて居ました。
錆と、鍛え傷の違いが分からなかった様です。
でも、もう素人では後戻り出来ない所まで削って居られました。
慣れた人なら、僅かな薄錆位なら落とせる事も有るかと思いますが、まだ日本刀に慣れていない方は、それが、落ちる錆なのか、プロの研師に任せないと無理なレベルか判断は付き難いと思います。
基本、研師に任せないと無理だと思って頂いた方が良いです。
日本刀の肌は、大変デリケートです。
「あれ!」と思う事が有ったら、買った刀屋さんに確認した方が間違いないです。
くれぐれも、自分で出来るかも?とは思わない方が良いです。
そんなに簡単なら、研ぎ代はあんなに高くないですよ。
ややオーソドックス過ぎて、目立たないお刀ですが、健全さは十分で、長く使えるお刀と思います。
やや長期在庫化して来ましたので、お盆休み中にお買い上げいただいた場合、33000円マイナスの、33万円(税込み)で販売させて頂きます。但し、発送はお盆休み後に成りますが。