(七段斬りの部優勝の表彰と、3月の昇段審査で合格した教士の証書です)
昨日は、流派の大会があり、三重県の津市まで行って来ました。
昨年は、形も斬りも取れずに悔しい思いをしたので、今年は、雪辱を晴らしたいと、斬り用に、河野貞光の一振りを出しました。
あまり傷めたく無かったので、前回研いだ後、6年程は使わずに置いて居たのですが、体力の衰えが顕著なので、刀を思うより、面目を取りました。
昔はずいぶん長く感じたお刀ですが、不思議と今振ると、抜刀も納刀も極自然に出来ました。
続けていると、鯉口を傷めない操刀が少し身に付いて居るのかもしれません。
昔は、形も斬りも全てこの一振りでやって居たのですが、やや長くて、リーチの極端に短い私には、納刀をやや斜め上から入れる癖が付いてしまっていました。
古株に成って、教える立場になると、ちょっと癖のある自分の納刀を後輩に教える訳にも行かず、
70㎝ほぼジャストの刀を使う様にしていました。
結果は、七段試斬の部で、優勝、とりあえず面目が立ちました。
やや太めの竹を、力ずくで切り伏せた感じです。やっぱり貞光はよく斬れてくれました。
おかげで、一つの賞も取れないと言う最悪の事態は避けられました。
昨晩のビールは美味かったです。
また、今日から仕事漬けの生活に戻りますが、頑張る元気が出て来ました。
本鍛錬の注文打ちの一振りで、樋の入れ方や、金着せのハバキなど、かなり凝ったお刀です。
樋鳴りもしますが、樋は浅く、実戦向きなお刀です。