昨日、同門他支部の若手が事務所にやってきました。

 刀の鍔を交換してほしいと言う話でしたが、
一目見て「こんなもん、交換できるわけないやないか〜」となりました。

 元の拵に付いていた鍔は3ミリ程度の薄い鍔でしたが、新しい鍔は、カタログデータ8ミリの、外形は小さいながら、厚みがかなりある鍔でした。

 鍔の中央の穴をヤスリで広げれば入ると考えていたようですが、鍔を交換する場合、厚みが1番問題になります。

 そこには考えが、至っていなかったようです。

 使う内に、少し木が痩せて、切羽を多目にしていたようですが、それでも、どう見ても厚みが違います。

 縁金の下を少し削る事も考えましたが、ちょっと難しそうでした。

 本人がっくりです。

「厚みのちょうど良い鉄板を買ってきて、自分で作ったら」と言ってしまいました。

 現在ついている鍔の厚みが少し厚めで、付け替えたい鍔が、それよりも薄めであれば、切羽を増やせば交換は可能です。

 しかし、現在ついている鍔が薄くて、それを分厚い鍔に変える時は、目釘孔の位置が変わってしまうので、基本的に付け替えは出来ません。

 

 柄の作り直しが必要に成ります。

 何度か取り上げましたが、みなさんも気をつけてください。

 

 

 

 

 

中々に切れ味の良い白鞘のお刀にが手に入ったので、本歌で土方俊三拵を誂えました。出来た拵はとってもかっこいいです。刀身はかなり切れ味良いので、未だ研ぐのは勿体ないと思いました。

研げば原価でもかなり上がりますから。

この斬れ味ならしばらく研がなくても大丈夫と思います。

 

【斬れ味抜群・本歌土方拵新調】「無銘」 72.1cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!