かなり使い込んだ刀の鯉口ですが、ここまで傷む前にまめに補修してあげると、簡単に補修出来るのですが。

 

 写真の鯉口は、抜刀道の方が長く使われた刀の鯉口です。

 

 ここまで傷めると鯉口の補修もかなり面倒に成りますが、早め早めに補修していたら、物の5分で終わる作業なんですが。

 

 

 こちらは、私が30年以上前に買った、最初の刀の鯉口です。

 

 この頃は、私も良く分からず、抜刀、納刀を自己流でして居ましたので、かなり、鯉口に無理をかけて居たようで、鞘が割れそうな程、内側を削ってしまって居ました。

 

 まだ、居合も何もして居なかった頃に、就職して翌年位に買ったと思います。

 

 それを、実家(旧事務所)の前で、毎日、市販されて居た、戸山流の教本を見て、見よう見まねで、振って居ました。

 

 二振り目の刀を買ってからは、長く自宅の箪笥に仕舞って居ましたが、最近に成って、出して見て、傷みの酷さに気が付いて、補修しました。

 

 この時は、鯉口の真ん中の所が掘った様に、切れて居たので、単純な経木で締めるのではなく、竹を割って作つた針の様な物を、木工用ボンドと練り混ぜる様にして隙間を埋めて行って、補修しました。

 

 

 このやり方をして、減りで深い切り口に成っている所を塞いで、更に経木の薄いのを貼って、鑢で調整すると、それだけで1年以上は鞘の寿命が延びます。

 

 次からは、酷くなる前に経木だけ軽く張ればもう十分です。

 

 最初から、少し緩みが出た段階で補修しておけば、経木か気を薄く切った物を貼るだけなので、断然楽です。

 

 時々は、手入れする様心がけましょう。

 

 

 

 

 

今日は、贅を尽くした拵の短剣の紹介です。

短刀で登録されていますが、中身は御物「小烏丸」を小さくしたような、両刃の剣です。刀身事態、地肌が大変好く表れて小さいながらも、美しさと凄みがありますが、拵は更に贅を尽くして作られていて、大変綺麗です。

とってもお薦めの一振りです。

 

 

【刀身・拵共に美しい剣】「無銘」三原 20.2cm 、鑑賞に・居合の前差しに!!!