奉納演武等、屋外で演武する時は、基本的に履物は白い鼻緒の雪駄と相場が決まっていますが、どんなものが使い易いでしょうか。
まず、本物の雪駄、(他が偽物と言うわけでは有りませんが、足の触れる台の部分が竹の皮等で編んで作ってあるもの)は絶対ダメ。
ホントにお金が余る位有るなら良いですけど。
親子三代使えると言われるほど丈夫ですが、雨にぬれるとイチコロです。
基本的に草を編んでる様な物なので、水を吸うと膨張して直ぐダメに成ります。
数万円の高級雪駄が一瞬で草のふやけた物に成ってしまいますから、使うにしても、天気が絶対大丈夫で、ここ一番のハレ舞台のみにしましょう。
居合で普通に使うなら、軽装履きの表面はビニールの物で十分です。
表面はビニールで良いとして、裏を何にするか。
いろんな素材が有ります。
基本は、牛革、写真の物は踵に三角プロテクターの付いたタイプですが、一般的には馬蹄金具の付いた物の方が多いですね。
馬蹄金具の物と三角プロテクターの物なら、三角プロテクターの物の方が圧倒的に長期間持ちます。
昔と違いアスファルトの場所が多いので、革も直ぐにすり減ります。
ただ、それなりに補修のやり様で結構長持ちします。
まあ、雨に弱いの、天然素材の苦しいところですね。
次の写真はサンド底と呼ばれるスポンジの様な素材です。
柔らかくて、歩くのは楽です。雨でも膨張しません。
でも、綺麗な石畳や、地下鉄なんかに乗る時は、濡れると大変良く滑るので、怖いです。
次の写真は、アメゴム雪駄です。
実用的には、これが一番かと思います。
雨にぬれても壊れないし、滑りにくいので、使う場所を選びません。
個人的には、革底のべったりした感じが大好きですが、実用面で言えば安くて、メンテナンスフリー、滑り難く底も長持ちのアメゴム雪駄にしておくと失敗が無くて良いと思います。
購入される時の参考にしてください。
なかなか良く斬れて、む重量もしっかり有るので、脇指での試斬入門にはなかなか良いかと思います。
ただ、ハバキからやると拵に少しお金がかかり過ぎた感も有ります。
ま、その分全体はしっかりするのですが。