(もう40年近く前に最初に買った刀です)
私が、初めて買った刀は、堺市の「むさし屋」さんで買った、2尺4寸5分強で反り8分の長刀でした。
それまで刀は、石切神社の参道にある、河内助の刀剣店に飾ってあるのを見るだけの存在でした。
小さい頃から歴史オタクだったので、遊びに行くと言っても、城跡や神社仏閣中心でした。
そこに展示されてある刀に目をキラキラ光らせていました。
私の小さな頃は、チャンバラや戦争ごっこが遊びの定番でしたので、その気持ちのまま大きくなって、成人して、就職2年目で最初の刀を買いました。
その時、後に龍星剣宗家となられる猿田氏から、「博物館で見る刀より、安くても自分の刀を持って毎日素振りをすれば、もうすごく愛着が湧いてくるよ。」と言われたのを覚えています。
最初はもう少し短い刀に目をつつけていましたが、悩んで、一旦帰って翌週にその刀と決めて行くと、最初の刀は既に売り切れていました。
そこで進められるままに太刀のような刀を買うことになりました。
刀とは、本当に出会いのものだとしみじみ思います。
それ以降、時間がある時は、夜な夜な実家(今の事務所に行って) 中村泰三郎先生の本に書かれていた戸山流居合道の形を真似て、1人稽古をする様になりました。
まぁそれから10数年後に、ちゃんと居合を習いに行くようになって、本で見るのと、実際やってみるのでは、解釈がかなり違って、相当に変な癖がいっぱいついてしまっているのを実感しました。
これを修正するのは大変なことでした。
直すだけでも10年近くかかったように思います。
一度付いた悪い癖は、なかなか抜けない物で、自分でも、ほぼ無くなって、ちやんとした流派の理合いの形が出来るようになったのは、10年近く経った頃からかも知れません。
その間に刀も幾つか変わって、今の刀は、4代目位でしょうか・・・
でも、私の心をキラキラと輝かせてくれた、最初の佩刀は、今も大切に保管されています。
今も、良さそうな刀を見ると、目がキラキラなってきますね!
目が爛々として、気持ちが引かれる様な心は無くしたく無いですね。
無鑑査刀匠の作品で、樋鳴り良く居合の形用にも観賞用にも十分なお刀です。
【無鑑査刀匠】 名匠「兼國」 71.7cm 、鑑賞に・居合の形用として!!!