写真の柄、どちらも、刀身が入った状態では、かなりしっかりして居て、ガタツキは殆ど有りません。

 

 しかし、分解して見ると、ご覧の通り、一つは、柄の側面に大きく亀裂が生じて居ます。

 

 もう一つも、しっかりして居ると思っていたら、縁金を外すと、柄木がひび割れして、少し剥離して居る様になって居るのが分かると思います。

 

 上から柄糸で巻かれて居るので、経木等で締めると、それなりに締まります。

 

 しかし、内側にこんなひび割れが潜んでいると、何かの拍子に強い力が加わった時、柄が持つかに不安が出るので、当店では、基本的に柄を作り直します。

 

 目に見えて傷んでいるのは、分かり安くて良いのですが、目に見えない所にも傷みが結構あって、見えないから怖いです。

 

 皆さんも、周りの仲間に迷惑を掛けたく無いとお思いでしようから、偶に、柄木の状態も見てやって下さい。

 

 怪我をするのもさせるのも、誰もしたく無いと思います。

 

 お互いに気を付けましょう。

 

 

 

 

 

 

なかなか程度の良い軍刀です。

外装も良いですが、中も良い刀身が入っています。

 

 

【程度の良い、98式初期型軍刀】「無銘」 67.9cm 、鑑賞・歴史の資料として、試斬刀に!!!