久々の登場!

 

(空手の稽古等で使用するキックミットです。40年以上前学生の頃に買った物ですが、分厚い革は今も健在です。更に突きにも耐えられる様に上に3ミリほど厚みのある、革を張っています)

 

 こんな物、居合の稽古に何に使うのかと思われる方も居られるかと思いますが、これがなかなか優れ物なのです。

 

 

 写真の様に頭の上や、顔の横に立てて、木刀で打ち込んでもらいます。

 

 

 こんな感じで使います。

 

 これで何の役に立つのかと思われる方も居られると思います。

 

 これは、相手とま間合いを測る為の稽古です。

 

 剣道や他の武道等で、相手との間合いを常に測る稽古の出来ている方は良いのですが、居合しかしていない人は、敵との間合いを測る稽古は、組太刀位かと思います。

 

 しかし、実際に居合を敵と相対する事が出来る、武術として身に付けようと思うと、それだけでもやや足りないと思います。

 

 まして、人の頭を平気で木刀で叩くのも、なかなか経験出来ないので(出来る人はちょっと怖いですが)それに、慣れてもらう事も目的としています。

 

 物打ちで正確に、相手を捉える事が出来るように成れば、試斬等いろんな所で効果が表れると思っています。

 

 打った本人は、自分が木刀のどの位置で斬っているか、近すぎたり、遠すぎたりを考えながら、斬る瞬間の相手との間合いを把握してもらいます。

 

 初心に近い人は、なかなか間合いが安定しません。「斬ってやる!」と言う気持ちが強くてはやりすぎると、刀の中心辺りで斬り気味に成って、試斬の時など刀を曲げやすく成ります。

 

 更に、別な事も分かります。

 

 打たれている私は、相手の木刀のスピードと、打ち込みの力関係で、左右の手がバランス良く力が入っているか、右手に力が入っているか、分かるので、振りに対するアドバイスも出来ます。

 

 最近、暫く持って行けてなかったのですが、今迄いろんな稽古道具を作って以て行ってました。

 

 私より後に入って来た会員に、少しでも上達の早道を歩ませられる様に、また、いろいろ持ち込みます。

 

 

 

 

 

 

 大変綺麗なお刀ですが、刀匠の経歴は、どんなに探しても全く見つからず、大変苦労しました。銘の「越」の字から、新潟県と辺りを付けて今は合併で無く成りましたが、新潟県に西山町が有るのを探り当て、付き合いの有る長岡の刀剣商さんで聞くと、「○○さんの弟子でそんな人が居た様な」という話を頼りに、先生の家系の方が刀匠会にまで居られるのでは無いかと探すと、大当たりで、私の電話をした刀匠さんの叔父様で有り、こういう経緯で刀匠に成られたという事も分かりました。

元々包丁などを造る鍛冶屋さんでしたが、副業的にお刀を打たれていた様です。

ただ、本職は包丁などの実用刃物であったので、斬れ味には定評があったそうです。

それに副業と言う気楽な立場だったので、型にはまらない、ダイナミックな刃紋も描けたのだと思いました。希少品ですね。

【研ぎ上がり・刃紋の美しいお刀】「源秀宗」70.7cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!