先日、珍しい工作の依頼を受けました。
(古く見せていますが、付け錆の現代刀です)
ご覧の様に、無銘のお刀に好きな言葉を銘切りして欲しいとの依頼です。
刀匠さんに聞くと、「古い刀に勝手に銘を切るのは、違法に成るのでは無いか。」と言われて、教育委員会に相談すると、以外に、二本目釘に改造するのと同様に、改造前に改造申請して、改造し、現物確認を受けると出来るとの答えでした。
ただ、古い名人の銘を切るのは流石に「詐欺」の匂いがプンプンしますが。
とりあえず、教育委員会から、申請用紙も届いたので、早速かかろうと思っています。
しかし、こんな依頼も来るのですね。
不思議な気がします。
刀に好きな言葉を入れるなんて、注文打ち位と思っていました。
考え方はいろいろで、以前、時代の小さな金具に太い現代刀を入れるのに、茎を少し削って良いかと聞きましたが、その時も、ちゃんと申請手続きをして、現物確認を受ければ可能と言われました。
聞かなくても、茎の幅は登録されていないので、登録書上は分からないのですけど。
とりあえず、迷ったら何でも聞いてから、受ける事にしています。
こんな事で、違法とは言われたくないですから。
少し、砥石目か引け傷か分からない物が見えますが、実物で見ると殆ど気に成らないお刀です。重量のバランスも頃合いで、形から、試斬まで、この刀一つでやれると思います。
そういう刀を一つ持っていると、大変良く活躍してくれて、刀が増えなくていいですよ。