お客様から照会が有って、試斬を行わない道場で居合をされている様ですが、「斬らないから刃切れ刀でも良いかと思うので、安く取り扱いしてくれないか。」とのお話でした。

 

 どうでしょう。

 

 皆さんはどう思われますか、私自身は、「居合は相手が居ない様で、居るもの」だと思っています。

 

 なので、基本的には斬り合いの稽古をしていると思ってやっています。

 

 あくまで、「武道」、他人と戦う為のものだと思います。

 

 なので、斬れる前提のお刀を中心に販売をしています。

 

 しかし、考えようによっては、刃切れ刀を更に刃挽きして斬れない様にして使うのも、方法としては有りかと思います。

 

 一般の刀剣界では、刃切れは返品対象と成るので、大っぴらには販売しません。

 

 しかし、より真剣に近い重量感で、形の稽古をするのには、刃切れ刀を刃挽きしてしまって使用するのも良い考えかもしれません。

 

 私も以前は刃引き刀で稽古をしていた事が有ります。

 

 と言っても、好きで刃切れ刀を買ったのでは無く、ヤフオクで安い刀を買ったら刃切れだったので、稽古用にしただけですが。

 

 剣道形の居合刀でも、抜き打ち練習用の丸太にゴムホースと古い布団を巻いたものを叩いていると、斬りモードに入って来ると、簡単に折れてしまいます。

 

 しかし、刃切れが有っても、真剣だと、簡単にはポキンと割れません。

 

 なので、そんな稽古もしていました。

 

 「それでも良いから、売ってほしい。」と言われるお客様が居たので、譲ってしまって今は有りません。

 
 と、言う訳で、刃切れが見つかったお刀でも、ちゃんと言ってくれれば、安いですが、買わせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研ぎ上がりの綺麗な刀身に、新しい拵でしっかりしています。

しかも軽くて振り易い。

鞘を払って927gの軽量さは、私は、ちょっと物足りないですが、樋鳴りも「ひゅんひゅん」軽く成ってくれます。

形演武用には最適かと思います。

【研ぎ上がり・軽量、樋鳴り良し】「無銘」 70.4cm 、鑑賞に・居合刀として!!!