柄の握り心地は、刀を扱う上で大変大きな要素に成ります。

 

 どんな名刀を手にしても、柄が手にしっくりこないと、思い切って刀を振る事も出来ません。

 

 特に私の様に、人より手の小さな人間の場合は、大変大きな要素と成ります。

 

 工作を行う時、ここを重視される方は、今までに、自分の使って使い易かった柄を見本として預けて下さいます。

 

 写真の3つの柄は、全て私の刀に付いている、或いは付いていたものですが、ご覧の通りどれも総じて、細く仕上げて有ります。

 

 私は、余り金具に凝る人間では無いので、一番上の柄は、おもちゃの模造刀用の金具を使って、居合刀用の出来合いの柄木で作成してもらいました。

 

 使用する事十年余り、木が少し痩せて来たのか、私の握力が最近落ちて来たのか、少し滑る感じがして、今はテニスのラケットに巻くラバーを巻いています。

 

 見た目には今一ですが、手が滑り難くてなかなかにグッドです。

 

 この手を上手く使うと、出来るだけ細めに柄を作ってもらって、自分でベストの太さに調節すると言う事も出来ます。

 

 見た目も大切とは思いますが、柄をしっかりとホールド出来ないと、刀が手から離れて飛んでいくアクシデントに繋がりかねません。

 

 「そんなわけないやろー!」と思っている人、甘いです。

 

 私は、新人さんが、刃筋稽古で、刀を飛ばしたのを何人も見ました。

 

 幸い、人的被害は出ていませんが。

 

 だから、自分が使う時は、確実に自分の手の内に、(特に左手ですが)柄がしっかりとホールド出来ないと怖いのです。

 

 刀に手を合わせろと言う人も居ますが、私は、自分の身体にしっかり合った道具を、全力で使いたいです。

 

 ラバーでなくとも、自分の一番握り易い太さを見つけるのは大切な事だと思うので、柄糸を平巻に巻いて見るのも、良いかも知れません。

 

 工夫の先に結果も出てくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元身幅、約43㎜、先身幅、約36㎜、「なんやこれは~!」と叫びそうになる、お化け刀です。

重ねは意外に薄く、元でも6㎜有りません。

使う場所は限定されますが、そういう場所では、大変に威力をを発揮してくれると思います。

柄かなり太めですが、太くて握れないと言う方には、出血大サービスで、金具を含めて5万円で、普通の人が握れるサイズの柄を作成します。

滅多に出てこない面白い逸品です。

【圧巻の身幅 研ぎ上がり・斬れ味保証】「光正」 71.3cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!