A
短刀の拵は、主としてA の写真の様に鍔や縁頭金具を付ける場合と、
B の写真の様に鍔を付けない(合口)拵の二種類に大別されるかと思いますが、
刀身の目釘穴の位置によって、どちらでも作れる場合と、合口拵しか作れない場合が有ります。
ポイントは、C の写真にある様に、目釘穴の位置の問題です。
写真の短刀は、ハバキから穴まで約3㎝ですが、最低でもこの位の間隔が無いと、
鍔や縁金を入れる事が出来ません。
鍔、縁金、糸の巻き初めの幅を考えると、3cm程度はどうしても必要に成ると思います。
なので、それ以上に十分な間隔のある刀身で有れば、a.bどちらの様式の拵も作成できます。
逆に、それ以下の場合、bの様な合口拵でしか作成できないと思います。
短刀の拵をお考えの方は、この点も、考慮して検討頂くと良いかと思います。
脇指としてはやや長めの、52.2㎝。
このまま、鑑賞用としても十分綺麗ですが、拵を付ければ、
試斬にも、十分使用できるお刀です。
試斬用の脇指としても非常に能力の高いお刀です。