本日、研師さんから刀が3振り研ぎ上がってきました。

 

 お客様へ連絡したところ、すぐにご入金を頂いたので、今日のうちに発送を行いました。

 

 当店の研ぎは、基本的に、寸いくらと言う計算はしていません。

 

 大刀を基準として、一振り8万円+消費税と言う形で受けさせていただいてます。

 

 メインでお願いしている研師さんは、刀の肉置きに過敏なまでに拘る方で、どんななまくらでも、かなりの斬れ味にしてしまいます。

 

 今回は、大刀1振り、脇差2振りの3振りを持ち込まれましたが、料金は、13万円+消費税と言う形で収まりました。

 

 刀身の状態が比較的良くて、あまり手がかからなかったと言うことで、研師さんが負けてくれました。

今日の三振りです。

 

 素直にそのままお客さんへは、定価を言っておけば良いのですが、なかなかそういうこともできず、まけてもらった分割り引かせていただいてお送りすることとしました。

 

 ついでに、脇差の1振りと大刀の柄に、少し、がたつきがあったので、簡易な方法ですがカチカチに固まる様、補修しておきました。

 

 お客様によっては、そんなに斬れなくてもいいから、できるだけ綺麗に見えるようにしてほしいと言う方もおられます。

 

 そういう場合は、別の研師さん、主に美術刀剣を専門に研いでおられる方にお願いしています。

 

 刀も刃物ですから、長期間に渡って試斬を行えば、少しずつ斬れ味は落ちてきます。

 

 なので、メインでやってもらってる研師さんの場合は、最初の時はしっかりと定価分取って、刀全体の整形もやりますが、2回目以降は、大きな刃こぼれなどの問題が生じない限り通常よりも安いリピーター価格で研いでくれます。

 

 当店の諸工作の研ぎのところに、低料金研磨と言うのがありますが、そいつがリピーター割引の分です。

 

 その場合は、5万円+消費税で研がせて頂く様な形をとっています。

 

 刃取りを丁寧にして、刃紋を芸術的な所までは、仕上げませんが、ちやんと刃紋も出しつつ、抜群の斬れ味にしてくれます。

 

 斬れ味には、自信ありです。

 

 是非一度、お試し下さい。

 

砥いでもらったお刀です。刃紋は出しつつも、抜群の斬れ味に仕上げてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

下記の写真は、美術研ぎ系の方に研いで頂いた見本です。

斬れ味重視か、見た目重視か、どらも同じ、8万円+消費税でさせて頂いています。

上研ぎを希望される方には、別途見積もりをさせて頂きますが、私にはこの程度で十分です。

上研ぎが、当店の居合研ぎより、斬れるなら考えますが、かなりの確率で斬れ味は落ちます。

刀の本質は刃物であると思っている私には、上研ぎは、あまり興味が有りません。

真の上研ぎ(私の定義では、徹底的に美しく、斬れ味も素晴らしい)を出来る職人さんは以外に少ないと言うのを、この世界に入って知りました。

 

池田美術の居合研ぎ