皆さん、下緒を探される時、殆ど、大刀用しか無くて、短刀用や脇差用があっても、種類も少なく割高に感じられることが少なく無いでしょうか。
 当店でも、大刀用しか置いていません。
 特に「長寸」と言われる、220㎝の物しか置いていません。
 需要が圧倒的に違いますから。
 当店では、いろんなオリジナル色の下緒も作っている事もあり、毎月、結構下緒の注文を頂きます。
 しかし、脇差用や短刀用を問い合わせられる事は本当に稀です。
 とは言え、拵作成と同時に頼まれると、無いではすみません。
 多くの居合刀メーカーも短刀用は置いていません。
 ではどうするか。
 居合刀メーカーもそうですが、長い下緒を切って、短刀や脇差に合わせています。
「そんな事は面倒だよ。」と言われる方も居られるかと思いますが、意外に簡単なのでやって見て下さい。
 道具が揃ってれば、所用時間5分~10分です。
 長寸の下緒は、220㎝有ります。
 半分に切っても、110㎝有ります。上手くやれば、短刀二振り分取れます。
用意していただくのは、下緒、セロテープ、ハサミ、裁縫用の糸、これだけです。

①長さの良い所(切る所)にセロテープを巻きます。
②テープの上を挟みで切って分けます。
③切った位置から、1㎝程度の所を目立たない色の糸で括ります。
④テープを綺麗に剥がして、編み込んである紐を解します。
⑤出来上がりです。
 どうでしょう。難しいですか。
 面倒には違いないですが、直ぐ出来ます。
 短刀用を二本買うより、絶対安いですよ。
 是非、試して下さい。


長寸の下緒の丁度良い所を、セロテープに巻きます。(解れの防止です)


テープの上をハサミで切ります。


切った位置から、1㎝程度の所を糸で縛ります。

テープを剥がして、結び目の先をほぐします。


完成です。
簡単でしょ!






大阪新刀「河内守国助」定寸あり、刃もビンビンに立っているお刀がこの価格です。
ヤフオクでもちょっと無いでしょう。
柄は、木が痩せてしまっていたので、時代の金具を使用して、作り直しています。
当店は使用上の問題が有る場合は、きっちり補修して、直ぐに使える状態で販売しています。

定寸有り【大阪新刀】「河内守国助」 69.8㎝ 、鑑賞・居合・試斬に!!!